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「いじめ見た」三重・高1自殺で証言 学校が家族に謝罪

2009年3月10日13時26分

 三重県伊勢市の私立皇学館高校1年の男子生徒(16)がいじめを訴える遺書を残して自殺した問題で、同級生数人が学校側の調査に対し「男子生徒が教室でいじめられているのを見た」などと証言していることがわかった。大島謙校長らは9日夜、男子生徒の自宅を初めて訪れて、父親に調査結果を報告し謝罪した。

 父親によると、校長は「いじめがあったようだ。申し訳ありませんでした」と謝罪した。男子生徒の遺書にはいじめにかかわっていたとする同級生7人の名前が挙げられていたが、同じクラスの生徒39人を対象とした今回の調査で、「いじめた」と申し出た生徒はいなかったという。

 同校は調査対象を全校生徒に広げることにし、経過を両親に報告すると申し出た。ただ、同校は「いじめにかかわった生徒を特定するためのものではない」と説明しているという。

 父親は「(いじめた生徒は)正直に罪を認めて、早く名乗り出てほしい。同級生への口止めや新たないじめが起こるのが心配だ」と話している。

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