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【群馬】

教育長が両親宅訪問 県立高生自殺問題 再調査できぬ理由説明

2009年3月13日

 二〇〇七年末に県西部にある県立高二年の男子生徒=当時(17)=がいじめを訴える作文を残して自殺した問題で、県教育委員会の福島金夫教育長が十二日、両親宅を訪れ、両親が要請している再調査をしない理由などを説明した。

 訪問したのは、福島教育長のほか担当者四人で、この問題を県議会で取り上げた岩井均県議も同席した。

 父親によると、福島教育長は生徒が亡くなった点に「結果として申し訳ないと思っている」と述べたが、再調査については「調査は限界で、これ以上はできない」と、あらためて再調査しない意向を示したという。

 父親は「謝罪の言葉はあったが、責任逃れのように聞こえた。息子の死を教育現場へ生かす前向きな姿勢は感じなかった。再調査をしない理由は納得できない」と語った。

 父親は「県教委が、いじめ問題の解決に向け、自助努力することは期待できない」と指摘。県教委の対応の問題点を文書にして、今後、各県の県議会に送り、地元の県教委がいじめ問題に適切に対応するように働き掛けてもらいたい考えだ。 (菅原洋)

 

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