北海道新聞　Hokkaido Shimbun Press

　【千歳】千歳市内の中学一年の女子生徒（１３）が昨年六月、自宅マンションから飛び降り自殺を図り、意識不明の重体となっている問題で、千歳市教委は九日、「いじめがあった」として再調査を求めている両親と面会、現時点で同級生へ聞き取りの再調査をしない方針を伝えた。

　市教委は、三月四−六日に担任ら関係教諭への聞き取りを再度実施した結果、「いじめの有無を判断できない」とした昨年十二月の学校の報告書と内容が変わらなかったため、としている。

　また、両親が求めていた保護者会の開催についても、六月二十六日に学校で開いた保護者への説明と「内容に変わりがない」との理由で拒んだ。

　一方で市教委は、両親に対し「（いじめがあったという）具体的な話を教えてもらえれば（再調査を）検討する」とした。父親は「真相究明に極めて消極的で、信じられない思い」と話している。