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三重・伊勢の高1自殺:皇学館校長が謝罪 「いじめとみられる」

自殺した男子生徒が陸上競技で使うはずだった新品の銀色のスパイク=9日、福泉亮撮影
自殺した男子生徒が陸上競技で使うはずだった新品の銀色のスパイク=9日、福泉亮撮影

 三重県伊勢市の私立皇学館高校の男子生徒(16)が自殺した問題で9日夜、同校の大島謙校長が男子生徒の自宅を訪れ、両親に調査の中間報告をした。生徒へのいじめがあったとみられることを伝え、謝罪した。

 その後、取材に応じた生徒の父親によると、校長はいじめの具体的内容は不明としながらも「(生徒の)死を防ぐことができなかった。申し訳ございませんでした」と述べたという。

 父親は「以前よりは誠意のある対応だったが、納得するのは事実を解明した時だ」と話した。

 大島校長は報道陣に「両親に謝罪した」とだけ述べた。

 ◇他の子を救うためにも、早く動いて… 父親が訴え

 皇学館高校1年の男子生徒が自殺した問題で、生徒の父親が9日、毎日新聞のインタビューに応じた。

 息子を救えなかったと悔やむ一方で、学校の調査が学年末試験を理由に自殺から4日後に始まったことに触れ、「他にもいじめられている子供がいると遺書にあった。他の子を救うためにも早く動いてほしい」と訴えた。

 亡くなった生徒は陸上部の短距離選手だった。父親によると、遺書には「インターハイに行きたかった。もっと遊びたかった」と書かれていた。

 スポーツ医療や救急救命士を目指しており、2人で外食に出かけては進路を話し合ったという。今月1日には「理系(の大学)に進む」と決意を話していたといい、父親は「息子を救えなかったことに私も責任を感じる」と悔やむ。

 遺書には、他にもいじめられている生徒がいると訴えるくだりもある。

 父親は「事実を究明し、再発防止を図ろうという姿勢がみられない」と指摘する。

 同校の中村貴史教頭は「対応が遅くなっていることは反省している。家族に協力していきたい」と話している。【岡大介、福泉亮】

毎日新聞 2009年3月10日 中部朝刊

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