三重県伊勢市の私立皇学館高校1年の男子生徒(16)がいじめを訴える遺書を残して自殺した問題で複数の生徒が同高の調査に「教室内でいじめがあった」と証言していることが10日、同高への取材で分かった。男子生徒は遺書で「他にもいじめられている生徒がいる」と訴えていたが、これについても複数の目撃証言があることも明らかになった。
同高によると、7日からの聞き取り調査で複数の生徒が証言。具体的内容について中村貴史教頭は「さまざまな情報があり、現段階では申し上げられない」としている。
引き続き同級生らを対象に調査し全容解明に努める。現時点でいじめにかかわったと申し出る生徒はなく、自殺以前にいじめに気付いていた教師もいないという。【福泉亮】
毎日新聞 2009年3月11日 中部朝刊