皇学館高校1年の男子生徒(16)がいじめを訴える遺書を残して自殺した問題で、県は12日、全私立学校に対していじめに対する組織的な情報把握などに努めるよう文書で依頼したことを明らかにした。県議会生活文化環境森林常任委員会で安田正・生活文化部長が報告した。
冒頭、安田部長が発言を求め、皇学館高校に対して、動揺する生徒が出ないよう適切に対処し再発防止に最善を尽くすことや、自殺した生徒の家族に対して調査結果について誠意ある説明をするよう要請したことを明らかにした。
その上で「全私立学校に対して教職員間の十分な情報共有による組織的な情報把握と命や人権を大切にする指導の充実を図るよう県として指導に努めている」とし、県内全29校の私立小中高校に文書で要請したことを報告した。23日に津市で開かれる私学協会の定例会でも各校校長に対して同様の要請を行うという。【田中功一】
〔三重版〕
毎日新聞 2009年3月13日 地方版