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北朝鮮、「衛星」打ち上げ通告 国際民間航空機関などに

2009年3月12日13時41分

 【ソウル=箱田哲也】北朝鮮は人工衛星「光明星2号」を運ぶロケット「銀河2号」を打ち上げるための準備として、国際民間航空機関(ICAO)や国際海事機関(IMO)など国際機構に対し、航空機と船舶の航行安全に必要な資料を通知した。朝鮮中央通信が12日伝えた。

 北朝鮮は咸鏡北道で長距離弾道ミサイル「テポドン2」とみられるミサイルの発射準備を進めているが、あくまで人工衛星の打ち上げと主張しており、これらの通知も人工衛星であることを強調する狙いとみられる。韓国統一省によると、北朝鮮は98年と06年に長距離弾道ミサイルの発射実験をしたが、国際機構への事前通知は今回が初めて。

 同通信は「宇宙探査・利用の国家活動原則に関する条約と、宇宙空間に打ち上げた物体の登録に関する協約に加入した」と報道。これらの加入は「平和な宇宙の科学研究と衛星発射分野で国際的な信頼を増進させ、協力を強化することになろう」としている。

 北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会の報道官は2月24日付の談話で、銀河2号の打ち上げ準備を進めていることを初めて認めた。韓国政府によると、その後も北朝鮮は発射に向けた作業を続けている。

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