このブログは桜井淳水戸事務所と桜井淳カリフォルニア事務所の(1)業務内容(2)桜井淳個人情報(3)米国での活動内容(4)専門家養成のための学術セミナー開催案内等を掲載するHP代わりの硬いブログです。スタッフが交替で最新情報の更新や新項の追加をしています。 各項を順序よく読むと(a)事務所業務内容紹介(b)桜井所長学歴(c)哲学(d)著書(e)学術セミナー(f)米国での活動内容等、情報の価値が分かります。ここに記載した情報の信頼性は、他のいかなる組織・団体・文献・電子情報よりも、格段に高く、すべての判断基準になります。情報の信頼性については両事務所のスタッフがすべて責任を負います。著作権・情報のオリジナリティを確保するため、本ブログの内容のコピー・事実関係の引用・電子媒体へのリンク等は、すべて禁止します。不正行為を確認した場合には米国感覚で法的手続きを行います。事務所への連絡・メッセージは、各項の欄外のメールマークをクリックすれば、わかるように、アメーバ会員に手続きすれば、誰でも、自由にできます。ただし、送信者の身元は、サイバーエージェントによって管理されています。

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Wed, March 11, 2009 stanford2008の投稿

【事務所報告】桜井淳所長の最近の講演内容-現代科学技術論シリーズ(1)地球環境悪化防止の政治学-

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Wed, March 11, 2009 stanford2008の投稿

【事務所報告】5月に開催される学術セミナー

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Wed, March 11, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から東大大学院人文社会系研究科のH先生への手紙 -神学研究の方法 22-

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Wed, March 11, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から東大大学院人文社会系研究科のH先生への手紙 -神学研究の方法 21-

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H先生



比較宗教論の視点から、仏教についても基本的なことは、勉強しています。最近、啓蒙書ですが、久しぶりに、瀬戸内寂聴『般若心経』(中央公論社、1991)を読み直してみました。これは、寂聴尼僧の京都にある私設のお寺である寂庵での11回の般若心経法話をまとめたものです。寂聴尼僧の法話を聞くために、考えられないくらい多くのひとたちが集まっています。東北の山奥の天台寺での法話には、午前中2000名、午後3000名も集まるのですから、奇跡的な数です。これほどひとを集められる著名人はいないのではないでしょうか。これを読むとその意味がよく分かります。寂聴尼僧の法話の魅力を一言で言えば、①寂聴尼僧の人間としての魅力、②生き方の魅力、③知識の豊富さ、④話し方のうまさ、⑤内容の面白さ、⑥ただ面白いだけでなく、その中に、ほんの少しですが、人生の本質が散りばめられており、参加者は、いつ飛び出すか分からないその本質を聞き逃すまいと、注意を集中して、耳を傾けているのです。各法話では、最初の8割くらいの時間は、世の中のことや自身の人生、さらに、釈迦の人生や仏教についてであって、残り2割くらいの時間で、本来の目的である「般若心経」について、解説しています。仏教をこれほど面白く話せるひとはいないのではないでしょうか。感心しました。しかし、釈迦や仏教について、私の知らないことは、ひとつもありませんでした。「般若心経」は、本文266字の非常に短いお経であるために、誰にでもよく分かる内容ですが、解釈の仕方によっては、無限に深い意味が含まれているのでしょう。その内容は、一言で言えば、仏教の本質であるところの"人間いかに生きるべきか"、その指針、すなわち、"好ましい考え方と行い"について、説いたものです。



桜井淳

Wed, March 11, 2009 stanford2008の投稿

桜井淳所長から親しい友人のX先生へのメール-核燃料サイクル施設の臨界リスク解析の考え方について-

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X先生



核燃料サイクル施設の安全審査においては、具体的には、新燃料貯蔵庫、新燃料輸送容器、使用済み燃料輸送容器、使用済み燃料中間貯蔵輸送容器の臨界安全解析評価において、保守的評価を行うために、実際には、起こりそうもない"最適減速状態"を想定しています。すなわち、それは、単純に、燃料材と減速材の幾何学的配置で決まる条件だけではなく、減速材の状態、具体的には、中性子吸収断面積が無視できない水のような減速材であれば、4℃の水密度最大の条件だけではなく、中性子の水中における吸収効果と減速効果のバランスから、吸収効果よりも減速効果の大きくなる水密度の条件で評価しています。具体的には、水密度の10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100%の個々の状態で臨界解析(実際の計算には世界的にオーソライズされている計算コードが採用されています)を行い、実効中性子増倍係数keffの変化を検討し、keffの値がピークになる密度を決めます。しかし、その水密度は、あくまでも、保守的評価のためであって、実際には、実現できるような状態ではありません。私は、原子力発電所に設置された新燃料貯蔵庫の臨界安全解析の経験がありますが、"最適減速状態"(この状態でもkeff<0.95の確保が義務づけられています)は、水密度の20-30%の時にkeffが急増するピークが現れますが、その密度は、分かりやすいたとえを行えば、スプリンクラー(実際には設置されていませんが)が作動した時に近いとされています。フランスから日本へMOX燃料が輸送されますが、何らかの不祥事(輸送船沈没、テロ、海賊襲撃等)によって、MOX燃料輸送容器が海中に落下したとしても、"最適減速状態"にはならないでしょう。私の推定では、もし、確率論的臨界リスク解析を実施すれば、輸送容器の海中への落下確率は、大きく見積もっても、輸送期間中に1/100以下、海中落下によって"最適減速状"(この状態でもkeff<0.95の確保が義務づけられています)になる確率は、輸送期間中に1/10000、よって、最終的には、臨界になる確率は、輸送期間中に1/100万分より小さな値となって、実際には、起こらないと考えてよいと思われます。このような考え方は、世界的に、これから本格的に研究されようとしている"臨界リスク解析"という研究分野ですが、行政側と世の中の認識が遅れているため、このような考え方は、まだまだ、受け入れられません。受け入れられる時期は、早くて、10年後くらいでしょうか。



桜井淳


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