韓国女子のエースベースライナー。ジュニア時代に来日、インターハイに個人優勝。その後日本の実業団タカギセイコーの所属に。全日本インドア優勝、皇后杯準優勝等、トップで大活躍、日本代表として2003年世界選手権に出場した後、2004年に帰国。韓国のトップ実業団である農協中央会の所属に。同年からは韓国のエースとして国際大会に出場という特異なキャリアをもつ。2004年アジア選手権ミックスダブルス準優勝、国別対抗準優勝、ダブルス準優勝。2005年東アジア五輪 国別対抗準優勝。シングルス準優勝、ダブルスベスト4。
順クロスでのフォアハンド。
相手のやや短くなった返球を踏み込んで打ったもの。早く構え(13〜24)、ボールをじっくり引き付けている。 13でテイクバックが完了、25で振り出し。じっくりといっても時間にすれば、13〜25間は、約0.3秒ほどではあるが、この『間(ま)』が重要なのである。
誤解してほしくないのは、間の取り方はこのやり方がすべてではないということ。百人プレーヤーがいれば百通りのやり方がある(また、ラケットの動き止めること、静止させること、が『間』つくるということではない。そう断定するむきもあるが、これもわかりやすさのためのわかりやすさである。非常に浅薄な見解である)。 ただ『間』がとれない人はいる。いわゆる「へたくそ」とよばれる人たちである!?『間』がとれる、つまりタメがつくれるかどうかが、うまいといわれるか、そうではないか、の分岐点のひとつといえるかも。
誤解してほしくないのは、間の取り方はこのやり方がすべてではないということ。百人プレーヤーがいれば百通りのやり方がある(また、ラケットの動き止めること、静止させること、が『間』つくるということではない。そう断定するむきもあるが、これもわかりやすさのためのわかりやすさである。非常に浅薄な見解である)。
ただ『間』がとれない人はいる。いわゆる「へたくそ」とよばれる人たちである!?『間』がとれる、つまりタメがつくれるかどうかが、うまいといわれるか、そうではないか、の分岐点のひとつといえるかも。
軸足の決定とボールのバウンドはほぼ同時(16〜18)。 フォワードスイング(25〜)に至るまでに右膝はよく沈められ、(31をみよ!)、それが充分なウエイトシフトを可能にし、またそれ、つまり膝の曲がりが、終いまで保たれることで、上体が突っ込まず滑らかな回転を引き出し、しかも、低い打点にもかかわらず、極端なループスイングになっていない、むしろレベルスイングといっていいだろう。つまり、かなり攻撃的なボールになっているのである。
28コマ〜30コマめ(右にも引用)のヘッドの遅れをよくみてほしい。パワーは、テイクバックでためられ腰そして肩をふりほどくことで解放されるが、その最後のキーがこの28コマ〜30コマめのヘッドのおくれである。30コマめでは、上体はすでに完全に前方を向いているが、ラケット面はまだ打球方向に直角以上の角度保っている。このようにリストを柔らかくリラックスして使うことで、腕のしなり、ラケットのしなりを最大限に活かすことができ、それがスイングスピードに還元される。
もちろんリストだけがリラックスするわけではなく、全体の脱力が望まれる。それが31にみられるような、極端でない、自然な形のラケットヘッドのダウンを生む。このヘッドダウンがボールに適度な(トップ)スピンを与えていることは、これもいうまでもないだろう。
右足が35コマめまで後方にあることにも注目。身体の開きをおさえ、もっとも大切な回転軸をぶれさせない。スイングと同時に右足を同時に前にだすものだ、なんて考えている人がときどきいるの要注意である。
→金智恩のフォアハンドグリップ。標準的なウエスタングリップ。ウエスタンのお手本的な握り方といっていいかもしれない。
ただ韓国女子は、男子ほどではないが、もっと薄めのグリップであるセミウエスタン系のグリップを好む傾向がある。
2005マカオ東アジア五輪での金智恩(国別対抗二位、ダブルス四位、シングルス二位の成績はむろん不本意だろう。