2009年3月11日20時39分
三洋電機は11日、グループの半導体部門で募った早期退職に、988人が応募したと発表した。1月中旬に不採算部門のリストラ策として発表した際は最大500人と想定していたが、大幅に上回った。
応募したのは群馬県大泉町や前橋市、埼玉県羽生市など半導体関連5社の正社員。3月末に退職、三洋は一定額を上乗せした退職金を支払う。リストラ策全体での費用は予定より約15億円増えて約85億円になる見通しという。半導体部門の工場閉鎖や海外移転などを強く打ち出していることから、多数の応募があったとみられる。
これで、当面半導体部門に携わる社員は国内で6千人から5千人規模になる。同部門のリストラでは、充電池や太陽電池部門への配置転換も予定していたが、見直す可能性もある。
海外の半導体部門では五百数十人を解雇などで削減する。うち正社員は100人弱で、いずれも現地採用という。