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「新病院経営は医師確保しだい」〜市議会一般質問で
(3月13日付け)
 紋別市議会の第1回定例会は12日、一般質問(2日目)が行われ、青田輝智議員(自民新風の会)が道立紋別病院問題などに対する宮川良一紋別市長の考えをただした。宮川市長は来年4月からの運営開始を目指して準備を進めている広域連合立の病院について、経営が安定的に推移するには医師確保が不可欠であることを、あらためて強調。あわせて人口が減少しても、高齢化の進行などで患者は増加していく見込みを示した。
 青田議員は、道立紋別病院を道から移管を受けてつくる、新しい広域連合立病院の経営シミュレーションがこのほど示されたことを取り上げ「感想としては、(コンサルタントが)理事者側(市側)の意向に沿うようにつくったシミュレーションである。道から受ける財政支援の見込みとシミュレーションとの関係はどうなっているか。また経営展開が最悪となった場合のシミュレーションがなく、信頼できない。市長は『医師26人が確保できれば患者は増え、黒字になる』と言うが私には理解できない。これから人口が減るなか、患者が減るのは当然だ」と質問。
 宮川良一紋別市長は「北海道からの財政支援は過去の前例を参考としているが、広域医療を担う地域センター病院の移管は前例がない。過去の一次医療を行っていた病院の移管条件よりも充実したものを求めていく考え」と述べた。経営シミュレーションについては「道からの財政支援を前提にして作成しているものではなく、医療体制を段階的に整備して運営した場合の収支を示したものであり、今後の運営方向の目標として作成したもの」と説明した。
 最悪の場合のシミュレーションについては「最悪とは医師確保が進まない状況であり、たとえば医師が20人しか確保できなければ、その段階の収支がそのまま続いていくことになる」として、安定経営は医師確保にかかっていることを示した。
(答弁する宮川良一市長=写真=)

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