◇事件後も44店
由布市内で販売されたフグの卵巣による中毒事件を受け、県内の鮮魚店全1403を立ち入り調査した県と大分市は12日、フグ取り扱い店245店中44店が県条例に基づく届け出をせず営業するなど問題店だったことを明らかにした。県と同市は新年度、鮮魚店以外の旅館や飲食店全約9100店についても調査に入る。
問題店の割合は18%だが、対象は調査時(2月8日〜3月9日)に処理・販売を続けていた店で、2月7日の中毒事件後にやめた店も複数あるといい、実際にはもっと高率となる。44店中43店が無届けで、1店は届けた後に処理資格を持つ従業員が退店していた。43店中11店が無届けかつ処理資格者がいなかった。
県と市は44店に対し、調査と同時に、フグ処理中止を勧告。その後、13店が正式な届けを出し、7店が「今後は処理しない」と誓約した。
新年度調査予定の約9100店のうち、処理の届けをしているのは775店に過ぎない。県食品安全・衛生課の中山義広課長は「夏フグが目玉の施設は早く調査するなど、臨機応変に取り組む。問題店は今後、店舗名を公表するなど、強い姿勢で臨む」と話している。【梅山崇、金秀蓮】
3月13日朝刊
【関連ニュース】
フグ:卵巣食べ男性2人が中毒…大分・由布のスーパー捜索
フグ食中毒:誤って卵巣を販売、男性2人が症状 大分
フグ中毒:新たに1人 重体3人に 山形
ふぐ中毒:客7人にしびれ 2人重体 山形・鶴岡の飲食店
こんなんつくってます:「鯖や」(豊中市) サバずし /大阪