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東京を離れて、初めてのローカルライフ。
大地が育てた野菜を食べ、土地に根ざして生きる。


渥美半島で暮らし始めた農家の若夫婦。
自然農法を選んだ、新しい生き方。

自然農法グループ「そら」 加藤万晴さん & 由紀子さん(マクロビオティック講師)
農家の高齢化が深刻となって久しい。専業農家の減少に歯止めが掛からない中、あえて農業に取り組もうという新規就農者が徐々に増えつつある。田原市若見町で野菜をつくる若き生産者、加藤万晴さんもその一人。東京生まれ。
東京育ちの彼は、平成19年の冬に縁あって田原市にやって来た。もともとは作るよりも食べることから自然農法に興昧を持ち、それが、やがて大地を耕す側へと踏み込むに至った。
「農家を始めるため見ず知らずの土地に行くというので、周りの反応は一様に何で ?って感じでした(笑)。できた野菜を送ると喜ぼれますが、いまだに不思議がられてます」
農家に生まれたわけでもなく、畑仕事はまったくゼロからのスタート。そんな彼を研修生として受け入れたのが、渥美半島で10年程前から活動を続ける自然栽培グループ「そら」(二村純氏主宰)。
「そら」は無農薬。無肥料栽培の野菜や米などを生産する農家の集まりで、野菜の宅配等を行っている。万晴さんはここで一年間、イチから野菜づくりを学び、晴れて生産者の一人に認めちれた。
昨年の夏前には、休耕畑を何面か借りて自分の畑を拓き、冬にはみごと大根、人参、かぶ、じゃがいもといった根菜が初の収穫期を迎えたのである。
そんな万晴さんのパートナーである由希子さんは、日本CI協会(日本でもっとも歴史あるマクロビオティックの晋及団体)で学んだマクロビオティックの講師。ふたりは昨年6月に結婚して、いまは一緒に畑仕事に取り組みつつ、由希子さんは「そら」の野菜を使った料理教室を定期的に開講している。玄米をはじめ、有機野菜など大自然の恵みを命の糧とするマクロビオティツクは、自然と調和する心と身体を目指す食養料理。アレルギーを持つ子どもたちのお母さんや、食の安全や健康維持に興昧を持つ入たちに注目され、由希子さんの教室も、いつもロコミだけで定員がいっぱいになる。
ご飯、汁物、おかず2〜3品、デザートを作り、試食をしながらマクロビオティックの話を少しずつ解説するという。
「マクロビオティックは難しく捉えられがちですが、自然のものを食べて、感謝して生きる、というシンプルな考え方。食べ物が心や身体にどんな影響を与えるかを知ることで、自然と選ぶものが変わってきます」
 豊かな自然に囲まれながらも、わたしたちが見失っているもの、忘れてしまったものを、ふたりは見つけ出したのかもしれない。
そら自然栽培 http://www.muhiryou.com


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