「就職ジャーナル」といえば、学生向けの就職情報誌として定評があり、かつてお世話になった記憶がある。現在発売中の「四・五月号」を最後に休刊すると、発行するリクルートが発表した。
創刊されたのは一九六八年で、四十年の歴史を超えたところだ。バブル崩壊後の就職が厳しかった九二年には「就職氷河期」という新語まで生み出した。
しかし、今では学生の就職活動はインターネットのサイトを通じて行うのが一般的になっている。発行部数も減っていた。六月からはウェブサイト版に移行する。
本紙地方経済面で掲載が始まった就活コーナーでも、最近の学生の就職事情を知ることができる。内定者の体験談では、受験した企業は実に二十―二十五社に上っている。断られても落ち込まず、前向きに挑戦する。そんな強い意志が見て取れる。
ただ、今が本番の来年春卒業予定の学生の場合、前年度までの「売り手市場」が一転した。正社員にまでしのびよる雇用情勢の悪化は、「氷河期」の再来を危惧(きぐ)させる。
かつての就職氷河期に、正社員になれなかった新卒者で、フリーターや派遣社員を続けざるを得ない人も多く、低収入などが社会問題になっている。ここは学生の一段の踏ん張りが必要だが、社会全体で守り育てる姿勢も欠かせないだろう。