MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 政治 政局政策地方行政写真RSS feed

「人工衛星」迎撃に先手 北のカード無力化へ (3/3ページ)

2009.3.12 23:58
このニュースのトピックス核・ミサイル事情
海上自衛隊のイージス艦「こんごう」から発射される海上配備型迎撃ミサイル(SM3)=2007年12月、米ハワイ・カウアイ島沖(海上自衛隊提供)海上自衛隊のイージス艦「こんごう」から発射される海上配備型迎撃ミサイル(SM3)=2007年12月、米ハワイ・カウアイ島沖(海上自衛隊提供)

着弾地点を予測

 テポドン2号(射程約6000キロ)のような長射程の弾道ミサイルは大気圏外に出て、そこから再突入して目標に到達する。これを迎撃するには、着弾地点を予測する必要がある。

 米国の早期警戒衛星によるミサイル発射情報に基づき、イージス艦と地上のレーダーが探知・追尾する。弾道ミサイルは発射してから上昇中に早ければ2分程度でロケットエンジンの燃焼が終わり、速度と弾道が安定。「その時点で加速度を計算すれば、飛翔コースと着弾予測地点を特定できる」(同)

 日本の領土や領海に飛来すると判明すれば、自衛隊は迎撃。日本を飛び越えて米国に向かう場合は、集団的自衛権の行使にあたるとして迎撃は見送る。

 迎撃は二段構えだ。まずイージス艦の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が大気圏外で撃ち落とし、失敗すれば地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が着弾直前に迎え撃つ。

 SM3の迎撃可能な高度は100キロ程度で、ハワイ近くまで届く最大射程でテポドン2号を発射すれば高度は1000キロに達し、迎撃できない。ただ、不具合で落下したり、注入燃料を抑制して射程を短くしたりする恐れもあるため迎撃に備え、「日本海に2隻のイージス艦を配置すれば日本全土を防護できる」(防衛省幹部)。

このニュースの写真

海上自衛隊のイージス艦「こんごう」から発射される海上配備型迎撃ミサイル(SM3)=2007年12月、米ハワイ・カウアイ島沖(海上自衛隊提供)

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。