2009年2月6日(金)
お仕事の宣伝
日記 |
先日、ちらと話題にした↓
さてそのライター仕事ですが、常勤先の関連会社が、なぜか某ポータルサイトの一発モノ特集記事(Web読み物)の仕事を受けたことによるものなんですが……テーマが「秋葉原」で、写真も多用する企画だからということで白羽の矢が俺に立ったんですね
世界の中心で左右をヲチするノケモノ【絢爛舞踏編】
某ポータルサイトの特集記事、というのが、本日晴れてうpされました( ゚Д゚) みなさまどうぞPV数うpにご協力ください。←ど真ん中ストレート
MSNだったりしました( ゚Д゚)文字の97%くらいは俺です。筆名には、写真ブログで使っている名義を用いました。ええ、なにしろ写真・動画撮影にいたっては100%俺ですので。
2009年2月5日(木)
“炎上”の変質が指し示すもの
観察記 |
序
炎上ウォッチャーのみなさんこんばんは( ゚Д゚) 朝日新聞公認ネット右翼、あなたのplummetことギネアアブラヤシ教祖です。久々に公認ネット右翼のフレーズを使ってみました。
久しぶりにそんな言葉を使ってみたのにはきっかけというものがあるわけです。そう、今日はしばらくぶりに、一般メディアで“炎上”が扱われましたね( ゚Д゚) この件です。
著名人などのブログに悪意の書き込みが集中して閉鎖に追い込まれたりする問題で、警視庁は、男性タレント(37)のブログを攻撃した17〜45歳の男女18人について、名誉棄損容疑で刑事責任を追及することを決めた。
「殺人犯」などと事実無根の書き込みが繰り返されたという。警察庁によると、「炎上」と呼ばれる現象を引き起こす集団攻撃の一斉摘発は初めて。匿名を背景にエスカレートするネット世界の“暴力”に歯止めをかける狙いがある。
ブログ炎上で初摘発…男性タレントに「人殺し」 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
同内容の記事が[芸能人ブログを集中攻撃、「炎上」させる…18人立件へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)]にもあるようです。コーナー別に記事にしてあるんですかね。
第一報的・事件の概観としては各社こんなもんですから、初期報道にはこれ以上リンクしません。なぜ読売をチョイスしたかといえば、俺の自宅で取ってるのが読売だからです(・_・)ゞ
新聞各紙の報じた“炎上”
夜になり、読売では次のような続報が出ています。ちなみに俺はこの芸人も、この芸人が足立区の女子高生コンクリート詰め殺人事件に関連して、犯人扱いされていたなどということも、今回の報道で初めて知りました。
ブログ炎上被害タレントが公表 男性タレントのブログが悪意の書き込みで炎上した事件を巡って、被害者のスマイリーキクチさん(37)が5日、被害に遭ったのは自分であると公表したうえで、所属事務所を通じ、「このままでは仕事に影響し、家族も不安にさせるので警察に届けた」とするコメントを発表した。
ブログ炎上、被害のタレントが自ら公表 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
まずは、各紙サイトの記事を見ていきましょう。すでにリンクした読売のものは基本的な事実のみのようですから、そうではない特徴的なものを挙げていくと……
プロゴルファーの上田桃子さん(22)も“炎上”経験者の一人だ。
平成19年10月のドキュメンタリー番組で、ほかのスポーツを批判するような発言が放映され、直後から上田さんのブログに中傷の書き込みが殺到、一時的に閉鎖せざるを得なくなった。
産経新聞客員編集委員の花岡信昭さんは18年にネット上のコラムで、アイドルグループ「モーニング娘。」の「。」は日本語としておかしいのではないかと記述。人格攻撃も含め、非難の書き込みが2000件近くに達した。「匿名をいいことにネットでは相手の人格を100%否定する攻撃が一方的にされる怖さがよく分かった」と、花岡さんはいう。
「ブログ炎上」ネット上の悪弊に警鐘 虚偽の中傷も摘発 (1/3ページ) - MSN産経ニュース
産経は過去の事例や韓国の例を挙げています。花岡という人は、俺も確か『きっこの日記編』で、きっこの書き散らかしを無批判に飲み込んじゃった人、くらいのことで触れたような記憶がありますね。ちなみにその『きっこ』ですが、最近もクラスター爆弾がイスラエルのガザ侵攻で使われた! みたいなことやらかしてしまっているようです。あいもかわらずウソばかりみたいですね。
閑話休題、他紙も見てみます。
が、朝日新聞は[asahi.com(朝日新聞社):ブログに中傷書き込み、18人書類送検へ 名誉棄損容疑 - 社会]という記事がみつかっただけで、これは一報レベルですね。
毎日“HENTAI”新聞はネットコミューンに恨み骨髄のはずなので、きっとあれこれ報じているに違いない……と思って見てみると、こちらも読売と同レベルの記事があるだけで、たいしたことは報じていません。意外なようでもあり、さもありなんという気持ちもあり。
ともあれ、「Webファースト」を標榜する産経以外は、基本的なファクトとしての記事を掲載するだけの扱いでした。
Web界隈の情報
今回の件はWebではどう見られているのか。それを探ってみようと思います。
まず手始めに、『被害者』である芸人さんの名前でググってみます。
そうしたら、なんとも嫌な気分になる結果に。
なんだこりゃ(;´д`)事務所公式サイトや当人ブログよりも上に、問題になっている『思い込み』に関するページが来てますね。
その当人ブログではこんな記載がありました。周知の意味を込めて引用します。
一部報道で誤解を招くおそれがありましたので、訂正させていただきます。
・『所属事務所が足立区出身の元不良として売り出した』という記事がありましたが、そのようなことはありません。
・『4月にブログが炎上して閉鎖』とありましたが、炎上したのは、事務所のホームページの掲示板です。10年前、インターネットの掲示板でデタラメな噂を作られてから、中傷する書込みが続き、閉鎖に追い込まれました。
ブログを休止したのは、5月です。
理由は、僕に対する誹謗中傷が書込まれている掲示板への削除依頼をしていましたが、クリックのみの対応でしかできないため、腱鞘炎になってしまい自らブログを1ヵ月間休止しました。
スマイリーキクチ オフィシャルブログ『どうもありがとう』 powered by アメーバブログ
なお、当人ブログでは現在もコメント欄はオープンのようです。
検索結果でWikipediaの次に来ているのは、まあ案の定というか、2chの過去ログですね。PIZA鯖でcompany板( ゚Д゚) 会社板? どこだろう。2000年のものですから今とは2chの板数も段違いに少なかったですしね。
スマイリーキクチの悪行
1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/07/09(日) 05:39
足立区綾瀬女子高校生コンクリート詰め殺人事件
*野 裕史(30才:当時18)S45、4生まれ ****高校中退
【1行、引用者削除】
* 伸*(27才:当時16)S47、12生まれ
犯行現場の部屋の主、『出所後、もう終った事と爆弾発言』
【2行、引用者削除】
小* *(29才:当時17) S46、5生まれ
犯行のサブリーダー、既に出所。
** *史(28才:当時17) S46、12生まれ
既に出所。 現在、ヒッキー。
*原【以下引用者削除】
*村** 『現在:地元で女子高生相手に買春三昧』
【1行、引用者削除】
スマイリーキクチ(こと、***) 『強姦の共犯、現在芸人』
2 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日: 2000/07/09(日) 10:45
やべえよ!
3 名前: 名無しさん@1周年 投稿日: 2000/07/09(日) 11:30
スマイリーキクチの本名はコンクリート詰め犯と同姓同名なのは本当らしいけど。
スマイリーキクチの悪行
ま、とりあえず今回の俺の興味は、この芸人さんの無実の如何にはありませんので( ゚Д゚) この辺は軽く流して。
では次に、身近なところではてなブックマークを見てみましょう。一連の新聞記事ページでもっとも多数のブクマ数を集めているのはこれのようです。
[はてなブックマーク - 芸能人ブログを集中攻撃、「炎上」させる…18人立件へ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)]
捜査関係者によると、女は、男性がブログの制限を解除した後の昨年12月24日、人気女性タレントの飯島愛さん(当時36歳)が渋谷区内の自室で遺体で発見された際、飯島さんのホームページなどを見て男性と飯島さんがこの殺人事件に関与したと誤解。「殺人のような犯罪に加担した人は許せないと思った」と供述しているという。
タレント炎上ブログに「殺す」29歳女を脅迫容疑書類送検 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
個人的には、太字強調した部分が非常に心にひっかかりました( ゚Д゚)
まぁとりあえず、ニュースや検索による関連情報をひととおり眺めると、今回の事件の全体像は分かってきます。その全体像と、報道で使われている“炎上”の言葉とを合わせて考えるに、俺はまた改めて、“炎上”という言葉が、使われ始めた当初の意味からは大きく逸脱し、姿形を変えてしまったのだということを感じざるを得ません。
また同時に、もうすでに「言葉の意味が変わってしまったのだ」と改めて書き記すことで、この変質についての周知の機会を増やそう、とも考えたのでした。なぜなら、昔あった“炎上”の意味と、今言う“炎上”の意味は異なっているのですから、仮に、前者の意味で理解している人と、後者の意味で理解している人とが意見を交わした場合、それはまったく何の益もない不毛な対話、ヘタをすれば罵詈雑言の投げつけ合いにすらなりかねないと危惧するからです。
こうした“炎上”という言葉の変質については、過去にも言及がある。たとえばこんなのだ。一年と数ヶ月前、かの『アキハバラ解放デモ』に端を発したコミケ72での“騒動”に連なる対話の中でのことである。ちなみに引用元エントリには(1)とあるが、(2)は存在しない。俺が書こうとしたことをことごとく各地のコメンターが書きやがったのでやる気がなくなって不貞寝したのである。
そもそも、“ヲチャ”が意図する「炎上」という現象とは何か、という「言葉の定義」の時点で、古鳥羽氏には(というか世間には)誤解がある。もっとも、そうした認識の方こそが、これからは「通常の意味」として広まっていくのだろう。
そうした「意味の変遷」に文句を言っても始まらないが、俺が「炎上」というお題目でブログをやり始めたのは、そうした意味の変化が生まれる前のことである。よって俺が使う「炎上」という用語は、旧来からある意味であることを確認しておかねばならない。
以下に示す、俺提唱の『炎上レベル表』をご覧いただきたい(2005年2月20日付エントリ)。これは、いくつか見てきた範囲では、こうした「炎上」の観察者たちにとって納得いくものだったようで、各地のブログなどで高評価というか、「なるほど納得」的な言及をされているのを目にしている。また、俺自身が朝日新聞からの取材を受けたきっかけも、おそらく取材記者がこれを見たからであったろうと推測している。ちなみにNHKの取材*1を受けた際にもこれを提示し、特に反駁は受けていない(まあ反駁するような記者もいないだろうが)。
だいたい炎上、フレーミングの起きるサイト(ブログ)には昔からあるパターンがあって、おおむねこんなもんだ。
1:頓狂な見識をばらまく(燃料仕込み)
2:善意の第三者からツッコミが入る(マッチが擦られる)
3:ツッコミに罵倒・嘲笑・威圧・不誠実で返す(着火&燃料投下)
4:議論を求めて侃々諤々/野次馬流入(炎上第一段階)
5:根拠なき勝利宣言/呆れてまじめな発言者去る(崩落開始)
6:相対的に厨・粘着が増える/野次馬流入(炎上第二段階)
7:状況悪化にうろたえて思わず燃料投下(爆発)
8:荒れ果てるor寂れきる(炎上最終段階)
9:逃亡(焼失)
バリエーションとして、レベル5の勝利宣言が「疑似反省」の場合もある。過去の行状(ばらまいていた燃料のことや、ツッコミに返した罵倒)について反省したように見せつつ、実は自己弁護に終始するというパターンだ。「しがない記者」がコヴァを持ち出したエントリーなんかこれに当たるんじゃないか。その後の展開は「勝利宣言」の場合と変わらんので、どっちがどうだとかは気にすることはない。
俺が見てきたこと【観察記まとめ4】 - 世界の中心で左右をヲチするノケモノ【絢爛舞踏編】
俺が見てきた、また“ヲチャ”たちが通常認識する「炎上」というのは、こういうパターンを辿って発生〜終結するものであり、すなわち『そもそもの発言者自身に、ツッコミ食らうようななにかしらの落ち度があったケース』を指すわけである。
ただし今現在では、ネットユーザーというかブログ閲覧者の母数が飛躍的に上昇したせいか、レベルの進行スピードが非常に速く、また、母数に比例して「発言者数」も増大した。このため、過去の「炎上」ケースよりも事態が悪質になったかのように見えることもあるが、内実としてはさして変わらない。
レベル2〜6くらいまでが、一瞬にも思えるほどあっという間に経過する場合や、4の炎上第一段階からして破壊力が高くなり、一瞬でレベル9の「焼失」に達するような場合もあることは補足しておく。
“炎上”が意味するものについて〜古鳥羽氏に答えて(1) - 世界の中心で左右をヲチするノケモノ【絢爛舞踏編】
旧来的な“炎上”
旧来的な炎上、というものの解釈(大げさにいえば定義)は、今なお変わっていない。そりゃまぁそうだ。これはすでに「過去の事例」となりはてたのだから。
かつて炎上とは、「燃えるべくして燃えた」もので、「燃えそうもないところが放火される」ようなものではなかった。第三者の立場から無責任に(すなわちそれこそが“ヲチャ”というものである)言い放てば、「バカがバカなことを言ってるから、(善意の)他人からツッコミが来るのだよ」となる。
そう、旧来的な“炎上”では、燃えている当人はバカである。空気を読んでいない、とかそういう意味ではない。『人として言ってはならないこと』を言うバカ(炎上観察記:東大編)であり、『明確な根拠もないデマゴーグを言いふらす』バカ(炎上観察記:劣化ウラン編)であったり、『ただでさえ偽善な上に“善”より“偽”ばっかり目立たせることしか出来ない』バカ([炎上観察記:ホワイトバンド編)だったりした。
そのため、旧来的な“炎上”を憶えている人の感覚では、“炎上”とは、燃えている当人にこそ責任の大半が帰せられるものなのである。最初に来た、批判や質問といった、他者からの「賛同以外のアプローチ」に対して、あるべき対処が誠実に行われてさえいれば、その“炎上”は多くの場合避け得たはずだ。そのチャンス(燃やさない、という意味ではなく)を生かさず、誠実とは縁遠い対処を行うが故の“炎上”なのであった。
現在、変質した“炎上”
今に言う“炎上”とは、旧来的なものとは根本的に違う。旧来は、コメントやカキコミが多数殺到したとしても、それが単なる荒らし目的や、誹謗中傷が目的、ないしは、「コメントすること自体が目的」である場合には、“炎上”とは呼ばなかったからである。それらは単に“祭り”と呼ばれた。ただこれは、“炎上”と“祭り”では後者の方がはるかに規模が大きく、比較した時に差異を感じやすいことで、峻別がなされていた側面もあると今にしては思うが。
ともあれ“炎上”と“祭り”の差異を認める立場からは、報道で「近年あった炎上」として例示された(読売新聞紙面、Webではとりあえず見つけていない)ケースのうち、モーグル女子上村愛子選手のブログでコメントが殺到した件、
亀田選手の試合が終わった直後、上村選手は自身のブログで試合について「亀田興毅くんの世界タイトルマッチに興奮です(>_<)よかったねー!本当に感動しました」などとの感想を書き込みましたが、これを見た読者や、2ちゃんねるなどを通じて知った人たちから「なんであんな試合に感動したの?」「アスリートだからわかると思ったが失望した」などと批判が殺到したのです。
なぜあのサイトが燃えたのか? 実例で学ぶ! ブログ炎上 第7回 「燃えやすい話題に触れ炎上」【マネジメント】
これなどは本来なら“炎上”ではなく“祭り”と呼ぶべきケースである。なぜならこのケースでは、元の発言者たる上村選手には何も非がないからだ。*1
が、すでにして言葉の変質が進んでいる現状、こうした「ともかく批判的(多くは悪意のある)コメント・カキコミが多数来たら“炎上”と呼ぶ」という流れには逆らうことができない。今後、“炎上”という言葉は、このような“祭り”を包含する上位概念として用いられ、広まっていくのであろう。
そのため、最近になってからの“炎上”しか知らない人は、元の発言者(燃えている当人)ではなく、そのような(悪意を認められるような)コメントを付けてくる側の方に、より大きな“炎上”の責任があると考えるだろう。
先に見た旧来的な“炎上”と、ここに挙げた変質後の“炎上”では、その「責任」の所在(原因となるポイント、と言い換えるべきかもしれない)が、まったく正反対の位置にあるのである。
しばらくの間は、こうした“時代的な”違いというものを意識して、議論や意見の流れを考える必要があるのだろうと思う。そうでなければ、意見の交換がされても、まったく見当違いのすれ違いをすることになりかねないからだ。
“炎上”コメントの動機――“怒り”の発生地点
さて今回の報道では、俺個人として、とても気になったところがある。
先のニュース記事引用でも触れたが、逮捕された人物の供述、『殺人のような犯罪に加担した人は許せないと思った』という部分である。
もちろん、新聞報道の内容をそのまま信じることは不可能であるが( ゚Д゚) 今回の場合、これは警察発表を記事化しただけだろう。つまり、この容疑者の供述は、警官が取り調べにおいて直接聞いて、調書にも収めたものではなかろうかと推測される。まったくねつ造、ウソであると断じる必要もなさそうだ。
念のためこのような推論を経て、供述内容を信用することにすると――
どうもこの件、“炎上”がどうたらこうたらという、スケールのちっさいテーマで捉えてしまってはならない事件のように思えてくる。
旧来の“炎上”では、炎上前の最初のツッコミコメント(炎上レベル表:レベル2)は、おおむね善意である。別に最初から「燃やそう」としてコメントしているわけではない。
“炎上”のきっかけは、サイト主(ブログ主)がその善意を踏みにじるところにある。
それ故、後の“炎上”に該当するコメントは、内容は千差万別ながら、動機の部分にそうした「人の善意を踏みにじる行為」を眼前にした時の、素朴な怒りの感情もあったのではないかと考えられる。
今に言う“炎上”の場合も、コメント殺到の理由、動機として「怒り」があるのはほぼ間違いなかろうという個人的感触がある。たとえば、このケースは旧来的な意味での“炎上”と呼んでも差し支えないかもしれないがライターの乙武氏のブログでのケース。*2
悠仁親王生誕翌日の2006年9月7日、乙武洋匡が自身のブログで、国民の過剰な騒ぎ立てに対する不満と、メディアが伝えている「めでたい」の対象が出産そのものか、天皇家の跡継ぎとしての「男児」の出産かについて疑問を投げかけ批判した。この記事は出産自体がめでたくないとも捉えられる内容で2ちゃんねるのニュース速報板に取り上げられ、押しかけた2ちゃんねらーによってコメント欄に批判が殺到。またこの事態を受けてインターネットのポータルサイトがいち早くニュース記事にしてしまったため、ブログのトラックバックにも多数の批判記事が殺到する事態が生じた。また同日、乙武は事態収拾のため弁明記事を掲載したが、付け加えられた各釈明部分が新たに反感を呼び、更なる批判が殺到した。こうした条件の元で、合計コメントが6000、トラックバックが200を超える過去最大級のブログ炎上事件へと発展していった。
炎上 (ネット用語) - 悠仁親王生誕関連の炎上 | R25
これなどは、乙武氏の「書き方」が非常に底意地悪く読めるようなものであったため、『カチン』と来た人が多かったとも思われるのだが。ともあれ、慶祝の気分であるところへ水を差す、といった行為に採られたための批判コメント殺到、ではなかったかと思われるのである。
続けて示した“炎上”コメンターの動機であるが、どちらも「怒り」であることは変わらない。
ただ、どうもこれらが「同一・同質」のものであるとも思えないのである。
旧来的なケースの前者の場合、その怒りは「素朴」であった。というのは、「すぐ目の前で、人の善意が踏みにじられる行為を見る」ことに一因があるからである。しかも、その踏みにじられた人は「コメント者」「サイト閲覧者」という点で、自らと同じ立場にある人である。そうしたささやかな隣人意識、仲間意識がそこにあることも見逃せない。
こういった場面での「怒り」の発生には常から考えていることとか、思想とか思考とかが深く関わってくる余地はあまりない。身近な誰かが踏みにじられるという不幸に感じる怒りは、遠い異国の路上で、見知らぬ誰かが強盗に有り金を持ち去られるという不幸よりも、スムーズかつ無条件に、人の怒りや同情を喚起するものなのだ。
ところが後者の、例にした乙武氏の場合、踏みにじられているのは「自分」ではないし、身近な隣人でもない。はるか頭上の天皇家における、親王殿下誕生という事実と、そこから生まれる祝賀ムードである。
もちろん、自分が心からそれを祝福しているのであれば、その事実は「遠く」はない。さりとて、そう考えてもなお、前述したような「素朴」な怒りほどには、簡単に身を投げ出せるほど「近い」感情でもないように思える。遠い異国の路上で起きていることよりは近いが、隣人の不幸ほどまでにも近いとは感じられないのだ。
なにより、発言した乙武氏自身が、ふつうに考えれば、コメンターとはまったく身近ではない。
旧来的なケースでは、ほとんどの場合「燃えた人」は、コメンターと同じ「1ネットユーザー」に過ぎなかった。同じ立場なのである。その距離感は、電車の同じ車両に乗り合わせた他人、という程度には近いと言うこともできよう。
だが乙武氏はいわゆる「著名人」であり、ふつうの場合、一般人がこれを「近い」と考えることはない。「住む世界が違う」と漠然と感じるのが通常だろう。
そのような人が、真実、無礼な言葉を発したとしても、それに対して真剣に、心の底から怒りを沸き立たせる人も、まぁ実社会ではそうそういないだろう。「別世界のことだし」と自分の心を宥めることが多いのではないかと思われる。
そのように「遠い」怒りでありながら、“炎上”というコメント殺到は起きた。*3
距離感の喪失――感情の矛先の“フラット化”
怒り、というキーワードが、程度の差はあれど新旧の“炎上”において、コメントする動機の一因であることは、まず間違いないことであろうと思う。ということを上で述べたのであるが。
後者の、「遠い」「著名人」の場合にも、怒りが簡単に向かっていくような現象を見ると、どうやらWebの“フラット化”がここでも影響を及ぼしているのではないか、という気がしてくる。
コミュニケーション空間のフラット化は、えてして距離感を喪失させる。この距離感とは、ある意味では「空気感」とも言い換えられる。「空気読め」のあの「空気」である。
コミュニケーションを取っている相手との距離感(物理的なもののみならず、立場的なもの、意識的なものも含めた意味合い)、その場において醸成されている空気感、そうしたものを、我々は実社会において、なるべく巧みに読み取り、より効率的な、円滑なコミュニケーションを行おうと試みるものである。取引先との商談の席で、「それって〜〜じゃん?」などとタメ口たたくやつはバカなのである。
乙武氏の件、ならびに――ここでようやく今回の件に戻ってくるのだが――スマイリーキクチ氏の件が起こった遠因には、このような「距離感の喪失」があるのではないだろうか。
そしてまた、「距離感の喪失」があるからこそ、これまでであれば「違う世界のこと」と切り捨てることが出来た――これはある種の“思考停止”かもしれないが、自分を守るための防衛機構でもある。人は何もかもを背負っては生きていけないのだ――出来事を、まるで自分か、身近に起こった出来事に対するように、『殺人のような犯罪に加担した人は許せない』という怒りの感情に身を任せてしまう。
結果、目の前で悪事を為した人を糾弾するのと同様に、「遠い世界」の人物、存在にまで噛みついていくのではなかろうか。どうもそんな気がしてくる。
すなわち、自分が抱いた「怒り」という私的感情の矛先までもが「フラット化」し、悪く言えば「身の程知らず」に食ってかかっていくのである。
もちろん、「殺人」という反社会行為への義憤、その犯人と自らが信じる人物が司直の手を逃れているということへ対する公憤という解釈は成り立つ(今回のケースの場合)。
だがその場合、矛先は捜査当局へ向けられなければならない。もっときちんと捜査をしろ、犯罪者をのさばらせるな、という苦言、提言の形にならなければ本来はおかしい。なぜなら、犯罪者を糾弾するのは我々一般市民の役割ではないからである。
ではなぜ、今回のケースで逮捕や送検された人びとは、自らの手でそれを「糾弾」しようとしたのか。捜査当局が頼りないと信じたからか。任せておけなかったからか。
そうしたことも理由だろうが、なんとなくの俺の感覚では、彼らは“フラット化”された世界の中で、「社会」と「自分」との距離感も喪失してしまっていたのではないかと感じる。
垣根が壊され、何もかもが身近にあるように感じられる世界。その中では、誰もが「自分が中心にいる」という錯覚を起こしかねない。いやそれは実社会でも起こりえるのだが、“フラット”な世界ではより容易に起こるように思う。
その錯覚が彼らを、自らが社会と同化したかのような幻想を抱かせ、本来は「社会が」降すべき罰を、自らが降せる、降すべきだというより大きな錯覚にまで至らせたのではないかと。(「セカイ系」の錯覚、とでも呼ぼうか)
これは多分に作家的妄想の産物*4かもしれないが、そんなことも考える俺なのである。
終段
所要時間、約三時間( ゚Д゚) 真夜中から朝っぱらにかけてなにやってんだ俺は。
*1:関係ないが、俺個人は亀田の長男は別におかしなボクサーではないと思っている。ランダエタとの2戦は、どちらも試合結果は納得できた。問題とされた最初のタイトルマッチでは、『どっちに転んでもポイント的にはまったく不思議はない』という試合内容が、たまたま亀田勝利にジャッジが傾いただけ、であった。
*2:不幸なことに、なぜか乙武氏は昔ながらの2chねらには不人気だった。
*3:乙武氏のケースでは、いろいろ特殊事情もあるのでこれをもって一般化することは出来ないし、逆に一般化可能な理屈をこのケースで補強することは困難なのだが、とりあえずここでは、本文のようにまとめさせていただく。
*4:最近、もとモノカキという経歴をなんとなく出すようになってきたらしい。←自分の傾向分析
キ○○シ
なんとなく今回の一件、「火祭り」というのが一番ふさわしい呼称かなと。
不謹慎な呼び方ではありますが。
しかし今回の件で無駄に勇気づけられた炎上系ブロガーが
あちこちで告訴起こしまくるかもしれないなぁと思うと、
ファイアウォッチャーとしてはwktkな部分もなくは無いです。
イニチェリ
>なんだこりゃ(;´д`)事務所公式サイトや当人ブログよりも上
>に、問題になっている『思い込み』に関するページが来てますね。
googleの場合、事件後にアクセスが上昇して当人ブログを追い越した可能性があるので、一概にはいえませんね。
あと北芝健氏の著書なんてのもあります。
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0902/090206-27.html
「炎上」と「祭り」は、本来全く無関係のものです。
「炎上」はブログのコメント欄が荒れること。
「祭り」は、単に2chのスレが加速して盛り上がること。
なぜマスコミやネットで、それらが混同されて使われるようになったかといいますと、晋遊舎の本(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883805654/)のタイトルや中身で誤った使い方をしたからです。
出版物から誤報や誤用が広まることが、多いと思います。
sakyun
距離感の喪失??感情の矛先の“フラット化”の考察はとても鋭く、 じっくり何度も読み返しました。ネットで何かしら書いたことや読んだことがあるなら身に覚えがある、(私も)心の動きだと思いました。これだけの内容をたった3時間で書けるとはすごい!(現役モノ書きだと言われても驚かないですよ)
plummet
>○ジル○ どん
MK−いくつだったかが消えたが( ゜Д゜) 『火祭り』いいネーミングだなぁ。提唱してみようかしらん。
>イニチェリさん
2000年時点の過去ログなので、事件後のアクセスによって、というのはちと考えにくいような気がします。だとしたらもっと最近の、アクセスしやすいところになるような?
「祭り」については、祭りの本会場が外部サイト、2chのスレはその実況会場、という想定で使っておりました( ゜Д゜) ちと説明が足りてないのは確かでしたが、主に2ch知らないような人を読者に想定しておりますので、あえてそこまでの説明はしないことにしました。
>sakyunさん
TBもいただいてどうもです( ゜Д゜) お褒めいただいて恐縮ですが、自分が別にいつも考えている『知のゾーニング/ヒエラルキーの崩壊』という語(概念)を、炎上ケースに適用してみただけのことだったりします。自分の中ではすでに思考としてある程度は練れていたものなので、短時間で書けたのだと思います。
通りすがり
距離の喪失感で思いましたけど、
二次的なソースの信頼性にもつながるのではないかと思いました。
かつての炎上は一次ソースに対して、直感的な反応を示すわけで、
最近の炎上とされている、新しい炎上は、二次ソースの蓋然性の辺りを理解できない層に支えら得れてるのではないかと。
最近の炎上を支えてる層と、かつての炎上を支えている層は、一部かぶってるものの、
かつての炎上を支えていた層の一部は、今の炎上を支えることはないのではないかなぁと。
さらに言えば、最近の炎上を支える、新たな層がネットに粒々しているのではないかと。
イニチェリ
>2000年時点の過去ログなので、事件後のアクセスによって、とい
>うのはちと考えにくいような気がします。だとしたらもっと最近
>の、アクセスしやすいところになるような?
そうですね。すみません。
あと自分が、検索順位のことで、実際には、ほとんど非公開のアルゴリズムが複合的にみているとは、知らずに話していました。
ちなみに、唯一公開されているページランクでは、
ウィキペディア4、公式サイト・本人ブログがそれぞれ2・4、スマイリーさんの冤罪を扱ったbirth of bluesが0、2chスレ2つとも0でした。
重ね重ねすみません。
plummet
> こっちにも通りすがってる人
いや別人かもしれんけど( ゜Д゜) 二次情報というところは、今回のケースでの「犯人決めつけ情報」(の書籍)とかのことだろうけど、それは今回に限ったけっこう限定的なケースだとは思います。単に外部情報を鵜呑みにすること、はまた別途問題としてあったりすると思います。たとえばそれは、俺のところの観察記カテゴリ「法案編」「劣化ウラン編」での騒ぎの原因でもあったりするだろうと思うのです。
>最近の炎上を支える、新たな層
というところは確かにその通りだと思います( ゜Д゜) ネット利用者という母数が飛躍的に増大しましたから、そうすると、言い方が悪いですが「あたまわるい」人も相対的に増えます。そういう人が「距離感」のない世界で、こうした炎上ケースに加担する結果になるのではないかというわけですね。
>イニチェリさん
ありゃん、ご丁寧にすいません( ゜Д゜) 高圧的な反論に聞こえたらすいませんでした。
birth of bluesがページランクゼロというのはアレですな。もしかしたら個別ページでご覧になりましたかね。そういう場合、TOPでないと目安としてのページランクは確認出来ないかもしれません。俺のところでもTOPだと4あるようです。
ご意見は歓迎ですので、またあれこれ書いてください( ゜Д゜)といってもめんどくさがりの俺ですのでたまに返事をスルーすることもありますが。←あくどい
イニチェリ
>ありゃん、ご丁寧にすいません( ゜Д゜) 高圧的な反論に聞こえたらすいませんでした。
いえいえ、高圧的には聞こえませんでしたよ。気になさらずに。
>もしかしたら個別ページでご覧になりましたかね。
そうです。新しいエントリなんでまだ、googleさんが、取れてない見たいで。topだと4でした。
>ご意見は歓迎ですので、またあれこれ書いてください( ゜Д゜)といってもめんどくさがりの俺ですのでたまに返事をスルーすることもありますが。←あくどい
ありがとうございます。
highdownforce
なんか最近の「炎上」に違和感を覚えるなぁと思ってたら、教祖の説明で納得出来たわ。
この変化は、数年前に比べて、2chやブログが人口に膾炙してることにも起因するのかしらん。
あと、十数年前に誰かがどっかのゲーム雑誌(だったと思う)で、
「インターネットの発達で、隣人との接点が薄れる一方、地球の裏側の悲劇を悲しむことが出来る」
みたいなことを言ってて、ちょいと薄ら寒くなったことを思い出した。
あっちには通りすがってない人
別人です。返レスありがとうございました。
こちらの、ちょっとよくわからない混乱したコメントに対して、
整理した上で、適切なコメントを頂き感謝しています。
>>ネット利用者という母数が飛躍的に増大しましたから、
>>そうすると、言い方が悪いですが「あたまわるい」人も相対的に増えます。
同意です。大衆化の過程を、リアルタイムで見れた気がして、得した感じがします。
plummet
イニチェリさんにはまた返信すると切りのないレスの無限螺旋に陥るのであえてスルーさせていただいて、っと。
>highdownforceさん
今年のF1レギュレーションではだいぶ大きくなったみたいですね( ゜Д゜)> ハンドル
ともあれ、2chやらの掲示板とブログの共通項は「発信することが出来る」ちゅーわけですね。小さなカキコとはいえども、意見の表明であり発信です。そういう機会が、それ以前よりはるかに増え、容易になったことは間違いないことです。対人で「発言する」ことにはある種の技術が必要ですが、かきすてカキコの場合にはそれが要りませんね。発信・発言するためのハードルが下がったことは間違いないと思います。これは功罪両面あるので難しい問題ですが。
>隣人との接点が薄れる一方、地球の裏側の悲劇を悲しむことが出来る
俺も“パソコン通信”の時代、そうした身近なコミュニケーションの希薄化と遠距離コミュニケーションの活発化を合わせて『ドーナッツ・コミュニケーション』と勝手に名付けてあれこれ考えていたものでした( ゜Д゜) どこかに発表する機会があれば今頃は時代の寵児! ←平壌運転
ま、小さな悲劇を悲しむのは良いことです。それは我ら椰子教団の教義にも合致します。もっとも小さな悲劇を、もっとも悲しむ時、人は愛と平和を心底から希求できるのです。
しかしもっとも小さな悲劇とは、得てしてごくごく身近に転がってるもんでしてな。
マザー・テレサの言葉を我々は噛みしめましょう。「日本にも貧しく困っている人がいるというのに、あなた方は何故、遠い異国の人を助けようとするのですか?」(←大意)
>あっち(ry さん
面倒なのでアッチソンと命名( ゜Д゜) よいな、アッチソン。←教祖っぽく高慢
大衆化というか衆愚化というか。そういう面は、最近増えた「法律に対する反対運動」でかなり強く感じるところです。興味があったらヲチってみることをオススメしますよ。ようこそ帰り道無き深き深淵(ヲチ道)へ。
あっちそん
ひらがなにひらいてみました。
炎上|д゜)カンサツ記のいくつかを読ませていただきました。
いや、前から一応はいろんな形の伝聞で聞いてますよ!ここのことは。
コメントするのは初だったんですよ。緊張緊張。
>>ネット利用者という母数が飛躍的に増大→相対的に増えた「残念な」方々
+
>>2chやらの掲示板とブログの共通項は「発信することが出来る」
+
>>大衆化というか衆愚化(≒最近増えた「法律に対する反対運動」など)
これらがちょっと怖い化学反応を起こさないかどうかが気になりまする。最近は、
情報を集積していくしか対抗手段はないかもなぁ、とか、法律勉強しようかなぁ、とか思ってます。
highdownforce
>教祖猊下
>今年のF1レギュレーションではだいぶ大きくなったみたいですね
いいえ、小さくなりました>ダウンフォース
行きすぎた空力開発を抑制して、オーバーテイクを増やすのが主眼のレギュレーション改定でしたので。まあいたちごっこですが。
>小さなカキコとはいえども、意見の表明であり発信です
旧来的炎上においては、意見表明者はあくまでブログ主であり、炎上とはそれに対するレスポンスが端緒でしたからな。
最近の炎上(という言葉には、やはりどうも違和感が)はどっちかっつーと、コメント欄の方が「自分が怒っている」ということの自発的意見表明になっている。
旧来型が「記者会見での(居丈高な)質疑応答」なのに対し、最近型は「抗議団体による(収拾不可能な)糾弾会」の様相を呈しているような。
あと、(Web上ではなく一般的な意味における)有名人をターゲットとしていることについては、「分かりやすい攻撃対象」であったことも要因の一つなんだろうなぁ。
何というか、皆さんギスギスしすぎですよ。外宇宙の椰子に帰依すれば、オマエの病気は治ってしまう(超ひでぇ)
>今頃は時代の寵児!
こないだまで無職の生き様を見せつけ全米を泣かせた教祖猊下は、まさに時代の弔辞。
>アッチソン
中継ぎ頑張ってくだちい。つーか阪神の先発陣の手薄さは異常。ここ数年のドラ1は何なのかと。
plummet
> あっちそん
これは呼び捨てではなく、そもそもこの名自体が「あっち尊」のことですので重ねて敬称を付けるのはかえって無礼なのです( ゜∀゜) な、あっちそん。←なんかむかつく言い方で
センセーショナルなアジテーションにくらべると、それに対する理性的で(なるべく)穏やかな反論というのは、なかなか目立たないことではあります。しかし、どこかに必ずそうした反論を残している人はいるものでしょうから、地道にそれを探り出す努力がいるのだと思います。
反論自体をセンセーショナルに行う(たとえば相手を熾烈に罵倒して衆目を引くとか)ことは、戦略としては採り得るでしょうが、少なくとも俺はやりません。それは自分を同じ穴の狢とすることですので。
>highdownforceさん
失礼しました( ゜Д゜) ウイングの形状が変わったのを誤解してましたわい。バトルの機会を増やそうという改正なんですってね。
>どうも違和感
じゃ、上で提案してもらった『火祭り』で( ゜Д゜)どうかひとつ。
『質疑応答』と『糾弾会(というか抗議デモというか)』の喩えは秀逸ですな。
>時代の弔辞
誰がうまいこと(ry ( ゜Д゜)褒美として教祖自らお布施を徴収しに自宅訪問するという栄誉を授けよう。さぁ、住所氏名年齢電話番号配偶者ないし恋人の有無をメールするんだ。
2009年2月4日(水)
auのCメールで詐欺メールを送ってくる手口があるようですね【注意喚起】
日記 |
こんなメールが午後三時過ぎに届きました。
09018027920
モバイルコンテンツ料金が未納となり放置状態が続いております。明日までに一度ご連絡下さい。(株)アシスト[0120-604-614]
あからさまに詐欺ですね( ゚Д゚) ケータイ電話の料金徴収は電話料金に乗っかるから、こんなことありえねっす。
こちらのニュースを見てもらうのが実例として分かりやすいですね。
携帯電話のアダルトサイト利用料が未納などと電話をして現金をだまし取ったとして、警視庁は、東京都荒川区東尾久5丁目、無職堀内信一容疑者(41)と、部下で18〜23歳の男4人を詐欺の疑いで逮捕したと4日発表した。全国の数百人から少なくとも2億8千万円をだまし取ったとみて調べている。
組織犯罪対策特別捜査隊と蔵前署などによると、堀内容疑者らは08年1月15日、山梨県内の会社員男性(40)に「アダルトサイト利用の延滞料などが32万8千円になる。今日中に払わないと60万円くらいになる」などと電話し、現金32万8千円を銀行口座に振り込ませ、だましとった疑いがある。一連の事件では暴力団幹部ら7人が既に逮捕されており、金の一部が暴力団に渡った可能性もあるとみている。
堀内容疑者は、知人のアダルトサイト運営業者から、利用者の電話番号などの情報を譲り受けていたという。被害者は宮城県や大分県などに及び、約960万円を払い込んだ人もいたという。
asahi.com(朝日新聞社):「アダルトサイト利用料が未納」と詐欺 5容疑者を逮捕 - 社会
詐欺メールに記載されていた社名と電話番号で検索したところ、こちら↓のエントリがひっかかりました。まさに備後。ああ漢字にすると妙ですねビンゴ。
[【au Cメール詐欺にご注意を】未納 料金 架空請求 法的処置 未解約 : 鳥取の社長日記]
記載されていたフリーダイヤルの電話番号で検索したりして、こういうところにもたどり着きました。
[【総合】Cメールからの架空請求(3) : 架空請求データベース]
ここによると、https://pcauth.kddi.com/sitan/cmailにて迷惑報告ができるようなので、やっておきましょう。
これまで、EメールCメール問わず、こうしたメールがケータイに届くことはなかったので( ゚Д゚) ほほう、と思いまして。不況なので詐欺師どもも手を広げてきたんでしょうかねぇ。
ま、ともあれケータイでこのような架空請求詐欺っぽいメールを受け取ってしまわれたみなさま、ご注意あれかし。
とぽぽ
ウチも来たよ。Cメールで、「モバイルコンテンツ
未解約のため課金システムが作動中です。明日中
にご連絡下さい。(株)アシスト「0123−604
ー614」1.5Mあるのでよろしくお願いします」
だってさ。
いやー、俺、ケータイのインターネットは、サービス
契約自体を結んでない。→100パーセント明白な詐欺メール。
でも、どうやって、メルアド入手したんだろう。(流出?)
みんな注意してね!
plummet
( ゜Д゜) 情報提供あざーっす。報道のように、実際騙されてしまう人もいるわけですから、こういう「あれはデマなんだよ」情報が広まって、被害が増えないようにしたいっすね。
heehohou
>とぽぽさん
Cメールは携帯番号さえわかっていれば送れます。
プログラムで電話番号を大量高速に生成し、突合して作成した電話番号リストは、現在の技術で容易に作れますので、それを元に送られているのだと推測します。ですから情報流出ではないと考えられます。
>きょうそ
昔(2001年頃)はパソコンからCメールを大量送信できまして、迷惑メールが毎日何通も来てました。
今は何を使って送っているんでしょうね。
2009年2月1日(日)
本日の写真紀行・イルミ編
日記 |
またイルミかよ( ゚Д゚) とお思いでしょうがうるせぇ黙れ。たまには攻撃的罵詈雑言も吐いてみたいあなたの教祖ですこんばんは。
さてまたしても写真紀行でブラついて参りました( ゚Д゚) めずらしく正午ごろから動き出して、半日歩きづめに歩いてついには夜景撮りに至るという、いつも以上にハードスケジュールな感じでした。
日中に撮ったものはまぁどうでもいいとして(ヲイ
今日は夜景というかイルミが綺麗だったので、その夜のうちに更新してしまいたく( ゚Д゚) や、なかなか良い感じでした。ただ光りっぱなしなんじゃなく、各色がそれぞれ光ったり消えたりして、「動き」がありましたよ。
これももちろん東京なわけですが、さてこれがどこかというと。
はい、西郷のバカの銅像がありますね( ゚Д゚) そうです、上野のお山なのです。いいんだよ俺は佐幕派なんだから*1。
で、この木のイルミだけではなく、なかなかおもしろい細工もありましたので【続き】に入れておきます。写真大量なので重たいですから、見る人はご注意を。RSSリーダーなどで直接個別エントリに来た人は、重たくて相済まんこってす( ゚Д゚) 略してすまんこ。
本日の秋葉原レポート(短)
日記 |
えー( ゚Д゚) 秋葉原中央通りに面していながら、サトームセンが閉店後、単にシャッターが降ろされたままという遊休状態が長らく続いていた旧サトームセン(本店だったっけ?)ですが、今日、通りかかったらなんかこんなのになってました。先週に取材仕事で訪れた時にはこんなんなかったので、ここ一週間以内に始まったものと思われます。
[LIVE PARK in AKIBA 【ライブ パーク イン アキバ】公式サイト−アキバで100日間連続オープンライブを開催!]
[オノミッティーガー作品紹介サイトデジタルアート、CGアート]
1月30日スタート、だそうですね( ゚Д゚)100日限定イベントだって。
中でやってるのは、作品展示? みたいなのが半分(作品といっても、Windowsのペイント使ってマウスでぐりぐり描いたような落書き)、残り半分はライブ会場になってました。
ライブといっても音響とかしっかりあるわけではなく(基本的なPAくらいはありましたが)、パイプ椅子の席を前にして歌手が歌ってる、という状況でした。張り紙に「撮影禁止」とはあったので、中では写真撮ってません。
なんかフジやTBSだったかな? の取材が入ってたみたいなんで、そのうち情報バラエティで登場するのかもしれません。
( ゚Д゚) アートの方もライブの方も、俺は興味湧かないんでどうでもいいですけど。ただ、ちらほらとホコテンで見かけたミュージシャンも参加しているようなので、そちらの方でファンだったという人はチェックしてみるといいでしょう。
ちなみに俺が興味を持つ「ライブパフォーマンス」は、基本的には「ストリート」限定です。こういう風にハコに収まってしまうと途端に興味が失せます。そのミュージシャンの音楽に強く惹かれればハコにも足を運びますけども、それは「音楽」の興味であって、「パフォーマンス」の興味ではないのです。
これはだいぶ以前に触れたことがありますが、ストリートつまり「路上」で、そのパフォーマーの力によって生み出される「結界」こそが、俺の興味の対象であるのですね。ハコというのはすでにその存在が「結界」なわけですけれども、これは用意されたものであって、生み出されるものではありません。最初から、その行為のために祝福された場所なのです。そこには興味が向かないのです。決して祝福してくれない場所で、あえて自分の世界(結界)を生み出そうとする姿が俺の興味をそそるのです。
また逆に、ストリートでなにかやっていても、「結界」を生み出せていないパフォーマンスにも興味はあまり湧きません。*2
ま、自分語りもたいがいにしろと( ゚Д゚) >俺
というわけで、そこで行われているパフォーマンスそのもの、は軽くスルーな予感な俺ですが、『なぜそんなことを』という、主催側の事情にはちと興味を持ちました。
公式サイトではこんなこと言ってるようです。
一方で、こうした街で行なわれてきたアーティスト・パフォーマンスもホコテンが中止になり、インディーズ・アーティスト(音楽系)も駅前や道路や公園でのパフォーマンスも道路交通法により禁止の一途にあります。音楽に関して言えば「TVに出演したり、販促予算が掛けられる超メジャー級アーティストの音楽しか耳にできなくなった」のが現実でではないでしょうか。デビューしているアーティストでさえ出演機会が減り、インディーズは「ハコ(ライブハウスなど)に人を集めるのがたいへんで金も相当かかる」のが状況で、ハコ利用も減る一方のようです。
こうした秋葉原やアーティストの現状、そして閉塞感漂う世の中を一変させるべくスペースを開設しました。それが「LIVE PARK in AKIBA」なのである。仕掛けたのは、新宿御苑にある小さな音楽芸能プロダクションなのですが、「たくさんの人が集る場所で私たちの歌声を伝えたい(江梨香)」などの熱意・情熱に、当該ビル所有者(アイ・キャピタル・エステート/本社・東京都渋谷区恵比寿)が根負けして「では当該物件が売れるまでなら格安で貸すよ」と、100日間連続ライブを許可してくれたのでした。
主催者挨拶 - LIVE PARK in AKIBA 【ライブ パーク イン アキバ】公式サイト−アキバで100日間連続オープンライブを開催!
御苑かよ( ゚Д゚) 職場と近いな。ちなみに「正式に賃貸先が決まるまで、格安でその物件を貸す」みたいなことはたまに行われています。元サッカーショップがあった末広町側の鰻の寝床的店舗に、PC街でカメラのジャンク露店を開いていたオッチャンが店を開いてるんですが、あれもたぶんそういうことなんじゃないかと思ってたり。
ともあれ、こういうココロイキみたいなものは大事にしてあげたいな、と思いました( ゚Д゚) ま、書かれてあることを信用するかどうかは別の話ですけれども。
陳
そうか、上野公園の夜景がありましたな。
それよりも迷走始まったオリもいいですよ。
栽培員
むかし何かのテレビで見たことあるんですが
ペンギンの泳ぐ姿ってまるで空を飛ぶようなんですよね
plummet
>陳タソ
オリは、いずれ出るマイクロフォーサーズのモデルに期待してます( ゜Д゜) 去年末のフォトキナで、レンジファインダーみたいな形のモックが出てて、パナのG1なんぞより断然格好良かったですね。明るい広角単焦点も出してくれたら、常時持ち歩きのスナップ用途で検討に値するかも。
でもそれ以前にガマンしきれずLUMIXのLX3とか……(*´д`)ハァハァ
>栽培員タソ
北海道のあの旭山動物園だったかな、地下通路の天井部分に水槽をわたして、そこをペンギンが泳いで渡るようにして、人が歩きながらペンギンの姿を見られるようにしたとか。
ホントに飛ぶように泳ぎますね(* ´∀`) かわういお。
2009年1月29日(木)
2009年は「働く年」になるかもしれません
日記 |
.vWv
´||゜ †
( ゜∀゜)ノ 教徒ども、三度のメシよりお布施してますか?
平常運転的なあいさつから入ってみたものの、しばらく休みまくってダレまくっていたために、ブログだの日記だので何書けばいいのかすっこり忘れ果てたヨ(´・ω・`)ま、ヲチャの習性で毎日のヲチ先巡回はずっと続けていたのですが。といっても最近の巡回先は2ch各板のヲチスレだけだったりするんだけども。
なわけで、ちょうへいき白燐弾など、最近BUZZった話題もつらつら眺めてはいたものの、化学も軍事もさほど詳しくない俺は単なる傍観者ですな( ´ω`) ただ、今回の件では『白燐』という材質・素材に関する言説と、『白燐弾』という兵器・道具の言説がごっちゃになってて、そこで読み取りがいちいち面倒でしたね。「ここは道具について言ってる」「こっちは化学物質としての白燐の話題」といちいち脳内タギングしなければならなかったので。
イスラエルのガザ侵攻というテーマに即するなら、兵器・道具としての方が主題だろうとは思いますけども。そうすると、道具には「目的性」ってものがあると思いますから、まずそこらを基礎として押さえてから、個別のケースとして今回の侵攻での中のこと、に入っていくのが、思考の順序として健全ではないかと思いますた。ぽこぺん。
で、そのことは単に枕であってだな( ´ω`) うーむ。世間の「不況、不況」という波が出版業界末端に位置する俺のところにもとうとう押し寄せて来そうでして。俺は今、古巣の編プロに常勤して、編集補助やPC保守管理、Web製作もどきの仕事やたまに臨時カメラマン代理、なんてことして定収をもらってるのです。まぁ社内便利屋ですな。
それが近々、この月々の定収が削られる予定です。あーあ。
それだから、ってこともないですが、今年に入ってから、数年ぶりにライター仕事を一本受けましてん。しばらく休んでたのはそこに理由がある、と思ってくれていた方が、エミュレータに手ぇ出して昔のゲームやり狂ってたと正直に告白するよりは体面が守られると思います。でも我ながら『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』はおもしろいよなぁ( ´ω`) ←製作スタッフだった
さてそのライター仕事ですが、常勤先の関連会社が、なぜか某ポータルサイトの一発モノ特集記事(Web読み物)の仕事を受けたことによるものなんですが……テーマが「秋葉原」で、写真も多用する企画だからということで白羽の矢が俺に立ったんですね(´・ω・`)取材・文・撮影、全部俺かゆ。
テーマがテーマなんで、取材自体はそう大変ではなかったですが。すでにある知識で応用効いたし。
全部で8Pを予定しているこの記事、二月の第一週には公開される予定だそうですので、そうなったらまたURLなどここでオープンして、みなさまの御笑覧に預かれればと考えております<(_ _)>”ペコペコ
そういったことを前提としてだね( ´ω`) ←まだあるのか
月々の定収も削れることだし、常駐先の会社の事情もあれこれ動きそうだしで、ひょっとしたらまたなにやら、激動を体験せねばならないかもしれない今年なのでありますよ。
幸い、一昨年末の社会復帰以来、気鬱のレベルは高止まりで安定してくれているようではある。つか最近気付いたんだが、俺はひょっとして十年周期くらいで死ぬほど落ち込む時期を繰り返しているのかもしれないな。とすると次にヤバいところまで落ち込むのは四十五歳ごろということになる。
働かないとヤバいぞ、という年に、ある程度精神活動の余力がありそうなのはせめてもの幸運か( ´ω`)
といってもなぁ( ´ω`)ふつうのライターさんたちと違って、俺には専門分野というか得意分野というものがないからなぁ。浅く広く過ぎてダメなんだよな。けっきょくダメな予感がひしひしと。
( ´ω`)……。
( ´ω`)……。
( ´ω`)……。
Σ( ゚ω゚) お布施で暮らせばいいのか! ←いつものオチ
heehohou
きょうそ超武闘伝は私もリアルタイムで弟と遊びましたよきょうそ。
楽しいゲームを作ってくれてありがとうきょうそ。
TIG
超武闘伝はかき消しが苦手ですた。
AHCにもおいでよう
plummet
> ひーほちゃん
遊んでくれてありがたう(´・∀・`)
ちなみにあのゲームのキャラの動き(技含む)はぜんぶ俺の設定です(´・∀・`) 必殺技のネーミングだけ後輩にやらせてあげたけど。一部コンビネーション技にプロレスの技名が入っているのは俺の趣味です。(ex.フラッシングエルボー、ジャンプニーリフト)
あとトランクスや悟飯が海上&海中ステージで超強力(スライディングが下段なのでガード不可)なのは、「おにいちゃんおねえちゃんVSおとうといもうと」の時に年少組が勝てる要素を増やすためです(´・∀・`) 老若男女がやるのでその辺の配慮がタイヘン。
>TIGタソ
つ「→←→A」
ちなみにはじき失敗は、タイミングが悪いとかではなく、コマンド入力の最初か最後によけいなナナメが入ってしまった時に出ます( ゜Д゜) 超武闘伝1の方では、ピッコロや18号でおまけグラフィックが拝めます。容量節約しすぎて最後にちょっと余裕出たので遊んだ。
AHCか……( ´ω`)なにもかもみな懐かしい。
湯島聖堂と神田明神、アキバと関係ねぇwww
ぬこカワユス(*´Д`)ハァハァ
俺の趣味ばっかじゃねーよ!w
ちゃんと、担当編集者と相談しつつチョイスしましたって( @w@) ああでもあの辺は俺が推したんだったかもしんない。コスプレ→巫女→神田明神繋がりでどうか。
>文人どの
やー文人どのようこそ( @w@) 時間があったら、文人どのに相談して、以前のアキバの写真とか借りたりすべかなぁ、と思ってたんだけど、時間って速く過ぎるのよね。←結局その余裕なくなった
アキバ好きな文人どのによろこんでもらえたらなにより ヽ(´ー`)ノ やっぱ楽しいねアキバ。
何もかもが懐かしい
|ω・`) インタヴュアーハ キョウソサマ?
橋はまだあるから来いよぅ(´・д・`)コラ
>しがけんチャン
俺だったり同行の編集だったり。
どっちにしろカメラ持ってるのはすべて俺です。
|ω・`) アイ☆マドンナサソノ インタヴューヴァンパイアハ キョウソサマデショウカ・・・
.vWv 俺の肉声を割り出して
_||゜_ 何をする気だ! 公安の犬めが!!
( ‘д‘)
+―⊂彡☆))#ω`)
パギョボー
私の考案6日ならとっくの昔に…。(#TωT`)イタイ
いや~、教祖様のお声ってセクスィーだなあなんてモウソウパンダ…(*´Д`)ハァハァ
http://digitallife.jp.msn.com/feature/akiba/004_29.htm
万世橋のガードレールは気づかなかったなぁ・・。