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NIKKEI NET

北朝鮮「衛星1段目は日本海、2段目は太平洋に落下する」と通報

 【ソウル=山口真典】北朝鮮は11日夕(ロンドン時間)、衛星打ち上げの事前通報を定めた国際海事機関(IMO)決議706号に基づき、ロケット落下地点として日本海と太平洋の緯度・経度の座標を通報した。ロンドンのIMO本部報道官は12日、通報を受け取ったと認めた。韓国政府関係者によると、北朝鮮は「4月4―8日に通信衛星を発射し、ロケットの1段目が日本海、2段目が太平洋海域に落下する」とファクスで伝えた。

 通報内容は一定の高度に達した後で最初に切り離した推進装置が日本海に、その次が太平洋に落ち、日本を飛び越える形となることを意味しているとみられる。通報は「人工衛星」としているが、北朝鮮は日本海側の舞水端里(ムスダンリ)発射場で弾道ミサイルの発射準備を進めていると伝えられる。同ミサイル「テポドン」は改良が進み、最大射程に米領の一部も入る可能性があるとされ、推進装置は2段式以上になっている。

 日本政府筋は、北朝鮮が通報した発射予定時間が「午前11時―午後4時」であると説明した。 (12日 20:28)

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