県立病院改革案、今月中にも県民意見募集

　健康福祉病院委で、県は県立一志病院（津市）を民間譲渡するなどの県立病院改革案について、今月中にも県民の意見募集（パブリックコメント）を始める方針を示した。

　意見は各病院の運営状況、対策とその効果などをまとめた資料を県のホームページに載せ、約１カ月間募集する。

　一方、県が譲渡先などに求める条件として「現在地で医療を継続する」「入院している患者を引き継ぐ」などを例示していることに、委員から「民営化への不安がぬぐえず、不十分だ」と見直しを求める声が上がった。

　県立病院改革プロジェクトの服部浩総括推進監は「医療機能が失われないための業者選定や支援策を検討し、より具体的な条件を示せるようにしたい」と述べた。

　改革案で、志摩病院（志摩市）は県立としたまま運営を民間の指定管理者に委ね、総合医療センター（四日市市）は一般地方独立行政法人に移す。こころの医療センター（津市）は県立のままとする。

　（平井一敏）