2009年3月12日 12時16分更新
腎臓の機能が低下する病気「慢性腎臓病」についての理解を深め、早期発見につなげてもらおうと、検査用のキットを配って注意を呼びかける催しが12日朝、岡山市で開かれました。
慢性腎臓病は、腎臓の機能が低下する病気ですが、重症化するまでほとんど自覚症状がなく、発見が遅れる危険性が指摘されています。
JR岡山駅で行われた催しは、12日が「世界腎臓デー」にあたることにちなんで、一般の人に病気の早期発見につなげてもらおうと開かれたもので、医師や看護師など60人が参加しました。
参加した人たちは、自分で慢性腎臓病の検査ができる検尿のキットとパンフレットが入った袋を通勤客などに手渡して、病気への注意を呼びかけました。
慢性腎臓病は重症化すると人工透析が必要になったり、脳卒中や心筋こうそくの原因にもなる病気で、最近では糖尿病や高血圧といった生活習慣病によって引き起こされるケースも増えているということです。
岡山大学病院の槇野博史教授は、「自分の腎臓を守るために年に1回は検尿をして、腎臓がちゃんと働いているかどうかを確認してほしい」と話していました。