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教育再生懇:12日再開 麻生政権、経済以外で実績作り

 政府は12日、新メンバー6人を加え、教育再生懇談会(座長=安西祐一郎・慶応義塾塾長)の議論を再開する。内閣支持率は低迷を続け、打ち出す経済対策も景気動向によっては成果と呼べなくなる可能性がある。議論再開の背景には、経済対策以外の分野で政権の実績をアピールしたい首相官邸の思惑がありそうだ。

 河村建夫官房長官は新メンバー6人を発表した11日の記者会見で「麻生カラーも教育の中に出していく」と強調。人選には麻生太郎首相もかかわっており、国民の親しみやすさも考慮したという。

 政府・与党内には「長打を打てる状況ではない。バントで塁に出て、一塁から二塁と塁を進めるしかない」(鴻池祥肇官房副長官)など、地道な政策の積み重ねでしか政権浮揚は望めないとの声が出ている。

 再生懇再開はこうした見方を踏まえたものとみられるが、首相と河村氏は、それぞれ文部政務次官、文部科学相を経験した「文教族」。教育という得意分野を手始めに「麻生カラー」を打ち出す狙いがうかがえる。

 福田康夫前首相は消費者行政推進会議、行政支出総点検会議などを相次いで発足させた。これに対し、麻生内閣発足後に設置された有識者会議は、防衛大綱作成に向けた「安全保障と防衛力に関する懇談会」だけで、与党内からも「政策面の手数が少ない」という指摘が出ていた。

 与謝野馨財務・金融・経済財政担当相が準備してきた有識者会議も首相の下に設置することを週内に発表する予定。【坂口裕彦】

毎日新聞 2009年3月12日 0時55分

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