ただやわらかな物腰が、
つらそうな咳が、
長い前髪からのぞくおびえたような目つきが、
似合いすぎたコンバースの靴が、
忘れられないだけで。
あなたに逢えたところで
糞みたいなわたしにできる手立ては何も残されてはいないから、
またいつものようにあなたをアイドルとして崇め、
結局はふりだしに戻り日常は退屈平穏、何ら変わりません。
それでも同じ空気を吸ったこと、
瞳に映ったこと、
微笑みを受けたこと、
そして運命を感謝します。
まるで夢みたいでした。
ルサンチマンを見方につけて。
Love You All.