2009年3月12日11時30分
大阪地裁に入る小室哲哉被告=12日午前、大阪市北区、日吉健吾撮影
松浦社長は、保釈後の今年に入り、小室被告がグランドピアノで朝まで曲を弾き続ける姿を見て、弁償金の支援を決意したと述べた。「僕らが周りにいれば、また才能を開花させられる。昔のようにまたタッグを組んで仕事をしたい」と語り、引き続き支援する姿勢を示した。
また、保釈後の小室被告を東京都内の自宅に住まわせている千葉副社長は「厳しい目で見ても、事件を深く反省し、音楽を一生懸命やろうという決意は本物だと思う」と証言した。小室被告にはさらに十数億円の借金が残っているとし、「今後、音楽活動を通じて返済計画を立てなくてはならない」とも述べた。
検察側は、小室被告が自作806曲のうち793曲の著作権をエイベックス社側などにすでに譲渡していたのに、投資家に「著作権はすべて僕にあります」とうそをつき、まとめて10億円で売却するとして06年8月に前払い金5億円を詐取したと主張している。