ニュース: 事件 RSS feed
「定額給付金」振り込め詐欺、23都道府県で75件
定額給付金の支給申請をかたって現金自動預払機(ATM)に誘導するなど、振り込め詐欺が疑われる不審な電話が23都道府県警で75件確認されていることが12日、警察庁のまとめで分かった。
警察庁によると、不審な電話があったのは北海道、宮城、東京、神奈川、愛知、京都、兵庫、鹿児島など。これまでに被害は出ていないが、電話を利用して定額給付金を口実に個人情報を聞き出したり、ATMから送金させようとしたという。中にはATMの前に誘導されて送金操作の完了寸前までいったケースもあった。
一方、警察庁が被害防止強化月間とした2月の振り込め詐欺の認知件数は、665件、被害金額は約8億1943万円で、10月の1回目の対策月間に比べて件数で50%、金額で約48%の大幅減となった。
手口類型別には、オレオレ詐欺が218件、融資保証金詐欺が157件、還付金詐欺が39件、架空請求詐欺が251件で、架空請求がオレオレを初めて上回った。
警察庁では「架空請求詐欺では、有料サイトの使用料名目でだまされるケースが多く、他の類型に比べ被害者の年齢層が若い。重点対策を取ってきた高齢者とは年齢層にズレがあり、今後、この年齢層も対象とした対策を立てたい」としている。