由起子が開いたバー「非婚の女たちの館 黄色い薔薇」はオープン初日から大盛況となる。
そこに稲村という客がやって来る。報道カメラマンの稲村は、非婚は女の本音ではない、と非婚主義を否定。自分は子どもを産んでも結婚はしない、と和子は断言するが、本当にそんなことができるかどうか自分と試してみるか、と稲村が挑戦状を叩きつけてくる。
その頃、小百合は震五郎に惟子との仲を問いただしていた。惟子が俊彦と付き合っていると知った小百合は、震五郎に聞かずにはいられなかったのだ。とっくに惟子を諦めている震五郎に声を荒げる小百合。しかし男女の仲は他人がどうこうできるものでないと分ってもいた。
当の俊彦と惟子は、ホテルの一室にいた。迫る惟子を邪険にする俊彦。震五郎のように簡単にいかない俊彦に苛立つ惟子だが...。
数日後、惟子が画廊に現れる。出かける用事のあった由起子はすぐ店を出てしまうが、惟子はとんでもないことを思いつく。
その夜、「黄色い薔薇」では女たちの歌や踊りのショータイムが始まり、由起子も駆り出されて踊るうちに、帰る時間が遅くなる。香菜子は画廊で事務員の朋美が面倒を見ていた。
閉店時間となり、和子は稲村に誘われ、浮かれ気分で店から出て行く。由起子も画廊に戻ろうとするが、そこへ朋美から電話が入る。ほんの数分、画廊を離れた間に何者かが香菜子を連れ去ったと言うのだ。
由起子の身に一大事が起きていることなど知らぬ和子は稲村とホテルに直行。男女の仲になっても結婚に興味を抱かない和子に、稲村は興味を持つ。
一方、急いで画廊に戻った由起子は落ち着いた態度で、香菜子を連れ出した犯人を推理していた。思い浮かぶのは昼間画廊に現れた惟子しかいなかった。
確かに香菜子は惟子が連れ出し、今は鏑咲家にいた。楠造は香菜子のあまりの可愛さに目じりを下げるが、すぐに由起子が連れ戻しに来るに違いない、と園子は困惑顔だ。
そこに由起子からの電話が入る。受話器を取った惟子は由起子がいくら騒ごうが、まともに話を聞かず、電話を切ってしまう。
怒りに震える由起子は鬼の形相で、「すぐに香菜子を取り戻してやる」とつぶやくが...