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比大統領、南沙諸島を自国領とする法案に署名 中国と摩擦も

 【マニラ=遠西俊洋】フィリピン大統領府は11日、アロヨ大統領が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の一部島しょを自国領とする「領海基線法」案に10日署名したと発表した。国連に申請する大陸棚の認定範囲延長の期限を5月に控え、先月国会で法案が通過していた。同じく領有権を主張する中国は11日、直ちに強く抗議した。両国間の摩擦が今後高まる可能性がある。

 同法は南沙諸島の島しょなどの位置を緯度や経度で示し、自国領土や領海を規定する内容。公告後、15日を経て自動的に発効する。月内にも発効の見通し。中国外務省は11日、「中国の主権を侵害する法案署名に強く抗議する」との声明を発表した。

 南沙諸島は、比や中国など6カ国・地域が領有権を争う。比政府は南沙諸島について中国と領有権問題を棚上げし、原油や天然ガスなどの天然資源を共同探査することで2004年に合意。05年にはベトナムも加わり、第一期探査が終了した。しかし第二期の探査開始時期などは決まっていない。(11日 20:42)

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