自民党・現伊吹派の「志帥会」と現古賀派の「宏池会」が、西松建設の迂回(うかい)献金に利用された疑いが持たれている「新政治問題研究会」に政治資金パーティー券を購入してもらいながら、政治資金収支報告書に記載していないと、11日の参院予算委員会で井上哲士氏(共産)が指摘した。
総務省の答弁によると、「新政治問題研究会」の報告書には、05年に志帥会、04年に宏池会のパーティー券をそれぞれ計50万円分と計28万円分購入したとの記載がある。しかし、両会の報告書にはこの収入が記載されていない。政治資金規正法では、1回のパーティーで1団体から20万円を超える券の購入を受けた場合は収支報告書に記載しなければならないと定めており、違反した場合は5年以下の禁固または100万円以下の罰金に問われることがある。
志帥会は「担当者が不在で分からない」、宏池会は「派閥合流で担当者が交代しているので、すぐにはコメントできない」としている。【篠原成行】
毎日新聞 2009年3月11日 19時44分