西松建設の巨額献金事件で、同社が1995年にダミーの政治団体を設立したのは、政治資金規正法による年間の企業献金の総額制限を免れる目的だった疑いのあることが10日、同社関係者の話で分かった。民主党の小沢一郎代表側も設立を了承する形で、ダミー団体を隠れみのに使って企業名を隠す「偽装献金」が始まったという。
東京地検特捜部は、ダミー団体にパーティー券を購入してもらっていた二階俊博・経済産業相の関連政治団体の会計担当者らから任意で事情聴取する方針を固めており、今後、聴取時期を探るとみられる。(10日 16:01)