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“火の玉流”有吉九段73歳 自力で引退回避
このニュースのトピックス:囲碁・将棋
“火の玉流”の異名をもつ将棋の現役最年長棋士、有吉道夫九段(73)が、10日に大阪市福島区の関西将棋会館で行われた順位戦C級2組最終戦で、高崎一生四段(22)に勝ち、同組残留を決めた。負ければ3勝7敗で、65歳定年の年齢制限があるフリークラスに落ちる可能性があり、31日付で自動的に引退となるところだった。
有吉九段は岡山県備前市出身で、大山康晴十五世名人門下。「火の玉流」の異名を持ち、順位戦A級通算22期、タイトルは棋聖1期、平成13年には1000勝達成などの実績を誇る。有吉九段は「運が良かっただけ。最後の一局になるかもしれないと思ったので一生懸命指しました。将棋が好きですから」と喜びをかみしめていた。