保護者セミナー：引きこもりやニート、子どもとの接し方は…−−高松　／香川

　◇物心両面の支援を
　引きこもりやニートの子どもらの自立に不安を持つ親たちを対象にした「ゆっくり生きる子供とつきあう保護者セミナー」が８日、高松市西の丸町の専門学校「穴吹パティシエ福祉カレッジ」であった。約５０人が子どもとの望ましい接し方などを学んだ。【大久保昂】
　人材育成や就職支援に取り組む「穴吹カレッジサービス」が、県の委託で今年度実施している「かがわ若者自立・挑戦応援事業」の一環。セミナーは５回目で、放送大学客員教授の小柳晴生さん（５８）が毎回講師を務めている。
　この日のテーマは「就労に向けて、親としてどう子供に接するか」。小柳さんが前回までの参加者から寄せられた、「家から出たい」という子どもとのかかわり方▽社会での人との付き合い方−−の二つの質問に答えた。
　小柳さんは「（引きこもりやニートは）心の栄養が足りていない状態」と説明。解決のためには「親からの物心両面の応援が欠かせない」とし、子どもに肯定的なまなざしを向けて支援する必要性を訴えた。参加者はメモを取るなど、真剣に耳を傾けていた。

３月９日朝刊

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