2009年3月10日(火)
流行り
このブログの主題は2009年1月29日の【花風社 浅見淳子】にあります。お仲間に是非こんな話があると電話を入れて下さい。
自閉症の子どもという、教育困難な子どもを目の前にした、若き意欲のある教師たち。しかし、知識は無い。
意欲は人一倍あるから、その時最新、最も効果的と言われる方法に飛びつき、熱心に勉強し、目の前の自分の担任する子どもにも利用する。
それらが、「だっこ療法」であり、「絵画療法」であり、「箱庭療法」であり、「ティーチ」であるわけだ。
昔から、ある療法が発表されると、爆発的に流行り、そして廃れる。
もちろん、その療法のある部分に着目して続ける人たちもいるが、そこまで辿り着かず終わる。
流行りの療法を取り入れた、意欲ある教師は、意欲の高さでそれなりの結果を出し、やがて転勤して居なくなる。
そして新たな、意欲ある教師がやってくる。
彼らはやはり手探りで、自分で勉強し、最新の療法に目を付け勉強に行く。
何故こんな事を私が言うか。私が数少ない講演会で会った人たち、それがまさしく、「意欲高く、しかし若い先生」ばかりだったからだ。
養護教育が、本当に持続的に、適切な教師達の集まりだったら、何か新しい発表があれば、中堅、若手、ベテラン問わず集まるはずだ。
ところが、私が行くところは、本当に若い人たちだけの集まりだ。
最新の療育が「流行った」としたら、もし養護学校に「ノウハウ」があれば、少しはブレーキを掛ける人が居るはずだ。
養護学校、養護教師に自閉症のノウハウがある。そう願いたいのは分かるが、願望であって現実では無いようだ。
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講演会にいるのが若い先生ばかりなのは、『新人教育の一環で優先的に若い人を行かせるから』のようですよ。
実父(元教師の現校長)も「若いころはよく行かされた」と言っていました。
『この講演会に行くように』という指示は教育委員会(県)から出るものですから、教員側が内容を選べるものではないと思います。
中には、自ら学びたいと行く人もあるかもしれませんが。
学校は教育指導要領にのっとって教育を行うところですから、教員の独断で指導法を変えることはできないと思います。
教員というのはとても縛られた存在です。
1つの療育法が教員の裁量によって偏って流行るということは考えにくく、その時々の親側のニーズがあったと考えられます。
(親→教育委員会→学校に指導が行く、という形。)
叔父が養護学校の教員ですが、元は中学の教員だったらしいです。
移動して、もう20年以上になるそうで。
実父が言うには、「養護学校勤めが長くなると戻れなくなる」のだそうです。
それで短期間で移動を願い出る人が多いのでしょうが、逆に言えば長い人は定年までということです。
そういう人は養護学校を選んだ人ですから、意欲もあるしノウハウも持っています。
叔父の息子さんはADHDなのですが、「扱いがうまいな」と思います。
お父さん大好きみたいですね。
ただ、こういった教員の人数が少ないということはあると思います。
数人が意欲とノウハウを持っていても、全ての子には行き渡らないでしょうから。
親の立場としては、当たり外れがあるのだろうと考えます。
まあ、これは通常の学校でもそうでしょうが。
普通級の学級経営が満足に出来なくて、養護学校に飛ばされる先生も、存在するんだ。物事、陰と陽があるんだな。
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