Print this Post Article Lists Back

WBC:選手協、事務局に日本びいきを抗議へ

 「韓国選手たちが悪条件の中で勝ち抜いたことは非常に誇り高い。しかし、今大会を通じて明らかになった行き過ぎた日本びいきについては、WBC事務局に対して公式に抗議する」

 今月5日から9日まで東京ドームで行われた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第1ラウンドを見守った韓国野球選手協会のクォン・シヒョン事務局長は10日、「今大会での日本びいきには大きな問題がある。米メジャーリーグの審判たちによる不公平な判定も多かった。第2ラウンドが始まる前にWBC事務局に強く抗議したい」と述べた。

 クォン事務総長はその例として、奉重根(ポン・ジュングン)の抗議が受け入れられなかった点を挙げた。9日に行われた韓国と日本のA組1位決定戦で、先発だった奉重根が、イチローが打席に入った際、観客席から一斉にカメラのフラッシュを浴びせられた。奉重根はデムス審判に対し、「フラッシュがまぶしくて投球に支障がある。フラッシュを自制するよう場内放送で告げてほしい」と要求したが、受け入れられなかった。

 クォン事務総長はさらに、「日本は開幕戦のテレビ中継などを理由としているが、スケジュール的に試合がない日もあった。強化試合のスケジュールがあり、韓国は9日の試合直後、夜のうちに米アリゾナへ移動した。選手にとっては厳しすぎる」と指摘した。

 この機会に、選手協では試合に影響が出る不公正さについて、WBC事務局に強く修正を要求する構えだ。16日から始まる第2ラウンドを前に、韓国選手たちが不利益を被ることがないよう、書面だけでなく直接WBC事務局に出向いて抗議することも考えているという。

 クォン事務総長は「韓国野球委員会(KBO)もわれわれと協力して、不公正さと不当性に対して同じような対応を取ってほしい」と協力を呼び掛けている。

 一方、韓国プロ野球選手協会と日本のプロ野球選手会は3月28日と29日、済州島で今大会に対する共同の反省会を行うことで合意した。

【ニュース特集】第2回ワールド・ベースボール・クラシック

OSEN/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る