SSDとパーティションアラインメント
http://www.ocztechnologyforum.com/forum/showthread.php?t=48309
以下は主に上記のOCZ Forumのスレッドの内容に基づいたものです。
「パーティションアラインメントはdefaultのオフセットが63セクタ(31.5KB)であるWindows XP(32および64bit)固有の問題である。4KBのアロケーションユニットサイズに最適化されておらず、SSDのセルが割れる事が問題視されている。Vistaのパーティションアラインメントは自動的に2048セクタ(1024KB)になるので問題はないようだ。事実、このtweakingがtherookie氏により発見された経緯もOCZ Core V2(JMF602+MLC)においてVistaに比べXPでは時間がかかる点から出発している。現在ではMicrosoftもこのSSD使用時のパーティションアラインメントの重要性を認めている。調整するメリットはいわゆるプチフリ(stuttering and stalling)の解消と小さなサイズのファイルコピーのパフォーマンスが向上することにある。後者は理論的には10~15%、therookie氏の例ではなんと300%改善したとのこと。Core V2での推奨オフセットは当初、64セクタ(32KB)であったが、現在は128セクタ(64KB)に変更されている。」
さて、実際のやり方はいろいろ示されているが、私はもっともシンプルな方法により実施したので、手順を簡単にまとめておく。詳細は上記サイトに記述されているので、そちらを参照。
シングルドライブのノートPCで使用中のSSDでのやり方のひとつ
1. システムの入ったSSDをDrive Snapshotで丸ごと別メディアにバックアップ(Acronis Ture Imageなど復元時にパーティション削除が必要なものは不可)
2. SSDを取り出し、他のPCにUSB接続し、ディスクの管理でパーティションを削除
3. diskpar.exeをDOSのコマンドラインから開き、starting offset (in sectors) = 128に変更
4. ディスクの管理でNTFS クィックフォーマット、アロケーションユニットは4KBに設定
5. 1のDrive Snapshotで作成したバックアップファイルを当該SSDに復元(パーティション削除することなくdefaultのまま実行)
6. 再びdiskparを立ち上げ、「HiddenSectors = 128」を確認
7. SSDを元のPCに戻し、起動して完了
Diskpar.exeおよびDrive snapshotの入手先は上記サイトにあります。前者はフリー、後者は3週間ほど試用版が利用可能で、購入すると5,000円程。
OCZ Vertexでの最適なオフセットはまだ確定していませんが、一応最も多く採用されている128セクタでやってみました。各所にアップされているおそらくデフォルトのままのベンチマークの結果と比べてみると、4KBランダム書き込みがやや良くなっているのかも知れません。Vertexはもともとプチフリはないと思われるのでこの点に対する効果は不明です。遊んでいるOCZ Core V2が一台あるのでプチフリの解消にどの程度効果があるかは近いうちに一度、検証してみたいと思います。
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