なんか仕事移行期で頭がぐるぐるしてしまい、話がなかなか進まずすみませぬ。それはさておき、自閉症を治療したいという人には吉報、自閉とともに生きたいと願う当事者にとっては凶報です(わたしにとっては凶報だった)。以下の時事通信社の記事をごらんください。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070325-00000058-jij-soci アメリカの医学誌というのはけっこう先走りした論文も多いので、読むときにはそれなりに注意は必要ですが、自閉症の一因が解明されたというニュースです。 で、わたしがどの点が凶報だと受け止めたかというと、遺伝子異常・脳機能障害という観点からのアプローチというのは、「自閉症などこの世に存在しない方がよい」「自閉症の人は治療した方がよい」という前提で行われる場合が多いから。自閉と共に生きその生のあり方を肯定する,自閉の人が他にはない創造的な発達を遂げていく可能性を秘めているという観点がひどく欠けておるのです。しかも、この知識を応用すれば自閉症と出生前診断することができれば、自閉のリスクのある子どもは産まない方がいいという議論が出てくることは目に見えています。(わしには見える〜)まだ、水頭症の子どもはこの世に生まれない方がいいという風潮が強かった時期に水頭症の可能性が疑われながら生まれてきたわたしとしてはちょっとしんどい話かな。。。 ともあれ、この「発見」がどのような意味を持つのか少し調べていることにします。ではでは |
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タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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こうもりさん、こんにちは。 |
理文 2007/03/29 11:15 |
私も読みました。 |
アスラ 2007/03/29 13:18 |
こうもりさん、ご無沙汰しております。 |
青いカモノハシ 2007/03/29 17:08 |
とりあえず、HPのリンクではいつか消えてしまうので、時事通信の記事を一部だけ紹介しておきます |
こうもり 2007/03/29 20:28 |
▼理文さん |
こうもり 2007/03/29 20:34 |
私は朗報だと思います。 |
田舎猫 2007/03/29 23:50 |
田舎猫さん: |
こうもり 2007/03/30 07:35 |
某SNSでこのニュースが紹介されて、ある自閉症児の親御さんが、「治療法も見つかればいい」とコメントしたのに対し、あえて挑戦的に反応してみました。以下にそのとき私が書いたものを転載します。 |
捨松 2007/03/30 11:26 |
--------------転載 1-------------- |
捨松 2007/03/30 11:28 |
--------------転載 2-------------- |
捨松 2007/03/30 11:28 |
彼(や他の親御さん方)がどう思ったかは、よくわかりません。わはは。 |
捨松 2007/03/30 11:29 |
出生前診断ですか。 |
綾織 2007/03/30 17:26 |
よ、久しぶり。 |
POLINECIA 2007/03/30 21:33 |
▼捨松さん |
こうもり 2007/03/31 07:03 |
▼綾織さん |
こうもり 2007/03/31 07:12 |
▼姉御 |
こうもり 2007/03/31 07:16 |
⇒こうもりさん |
捨松 2007/03/31 09:23 |
皆さんのコメントも併せて読み、とても勉強になりました。 |
青いカモノハシ 2007/03/31 13:56 |
捨松さん: |
こうもり 2007/03/31 20:45 |
青いカモノハシさん: |
こうもり 2007/03/31 20:58 |
横レスです。 |
綾織 2007/04/01 22:58 |
綾織さん: |
こうもり 2007/04/02 09:16 |
>▼姉御 |
POLINECIA 2007/04/05 21:08 |
▼姉御 |
こうもり 2007/04/06 01:08 |
> 当事者までが、支援の借り物概念を利用して自らの世界観を語ってしまっている。 |
捨松 2007/04/06 09:35 |
お久しぶりです。 |
終末 2007/04/06 17:04 |
ま、このサイトに他所のサイトの話を持ち込むのは流儀じゃないんで、 |
POLINECIA 2007/04/06 23:40 |
▼捨松さん |
こうもり 2007/04/07 00:32 |
▼終末さん |
こうもり 2007/04/07 00:40 |
もう一つの論点が有望な怪物論からの反論。遺伝子異常は障害だと言うが、そもそも遺伝子の変化などがなければ、生物というのは進化しないのです。ところが、こうして生まれた突然変異体は母種から見れば、「異常」「奇形」「障害」「怪物」と判断される可能性が極めて高いです。母種の持つ生活手段に適応ができない、母種から迫害されるなどのプロセスを経て、過酷な運命を辿る変異体が多いでしょう。その中で偶然生き残って子孫を残すことに成功した者が進化した生命体と呼ばれることになります。 |
こうもり 2007/04/07 00:52 |
こうもり様、POLINECIA様、 |
青いカモノハシ 2007/04/07 01:35 |
▼青いカモノハシさん |
こうもり 2007/04/07 08:05 |
で、借り物概念についてです。 |
こうもり 2007/04/07 08:20 |
> 本の企画 |
捨松 2007/04/07 08:32 |
このような状態は「当事者が自らの言葉を奪われ、借り物概念で自らの体験を語っている状態」と判断されます。そして、自らの言葉で自らの体験をつむぎ出そうと志向するのが、文化モデルの真髄と言えるでしょう。多くの当事者活動の中で行われておりますし、日本では統合失調当事者の会「べでるの家」の自己研究なんかが有名です。自閉の世界でもニキリンコさんのウェブサイトに紹介されているアメリカの当事者の議論なんかは文化モデルに近いです。 |
こうもり 2007/04/07 08:34 |
▼捨松さん |
こうもり 2007/04/07 08:42 |
あと、捨松さんのコメントを読んで思わず、映画『猿の惑星』を思い出してしまいました。リニューアル版ではある惑星で人間が実験体として持ち込んだチンパンジーがエイプス(猿人)に進化を遂げて反乱を起こし、人間の根絶計画を推進していくというものでした。まるで、ネアンデータル人とクロマニヨン人の戦争のような話です。 |
こうもり 2007/04/07 09:04 |
すんません。間に挟まっちゃいました^^; |
捨松 2007/04/07 09:13 |
わはは。エイプス最高! …いや、ほんとのところは非定型者への対応次第で定型者が自滅するだろうって話なんで、非定型者が定型者を根絶させるって話ではないんですが^^; |
捨松 2007/04/07 09:32 |
こうもりさん、 |
青いカモノハシ 2007/04/07 11:00 |
たしか前に統合失調症の発病につながる遺伝子は人間にとって必要な遺伝子ではないか、との学説があったことを記憶しています。遺伝子操作は結構なのですが、結局種としての人類を崩壊させてしまう可能性もあるかと。優生学的思考を逆手に取れば、今もなお統合失調症や私たちA傾向の人がいなくならないのはこの遺伝子が人間にとって有用なこともあることの証明ではないでしょうか?まあ完全に不要と証明できたなら操作してもいいのかよ!!という話になりますのでこうもりさんの主旨には合わない議論かとも思いますが。 |
ううむ 2007/04/07 13:37 |
↑ |
Zack-Balan 2007/04/07 13:38 |
劣勢遺伝を持つ生命体程、連綿と生き続けているという事実から |
綾織 2007/04/08 17:42 |
すみませぬ。週末から日曜日にかけて、打ち合わせが連チャンだったため、レスが異様に遅れてしまいました〜。 |
こうもり 2007/04/09 23:46 |
▼Zack-Balanさん |
こうもり 2007/04/09 23:56 |
そうですねぇ。やっぱりカウフマンは押さえておきたいかも。読みにくくはないですし。私は『自己組織化と進化の論理』と『カウフマン、生命と宇宙を語る』を読みました。 |
捨松 2007/04/10 00:45 |
▼こうもりくん |
POLINECIA 2007/04/10 11:26 |
ついでに論点がとっちらかってきたこともあるので、 |
POLINECIA 2007/04/10 11:42 |
そして、こうもりくんがおそらく影響を受けているのは、 |
POLINECIA 2007/04/10 12:16 |
ウォ!何やら突然、コメントが濃くなってきている。。。 |
こうもり 2007/04/10 13:12 |
▼姉御 |
こうもり 2007/04/10 13:20 |
POLINECIA様、 |
青いカモノハシ 2007/04/10 16:07 |
おお。何やら方向性が見えてきたみたいな感じですね。楽しみになってきましたなぁ。 |
捨松 2007/04/10 16:38 |
▼青いカモノハシさん |
POLINECIA 2007/04/10 23:37 |
POLINECIA様、 |
青いカモノハシ 2007/04/11 10:12 |
▼青いカモノハシさん |
POLINECIA 2007/04/11 13:21 |
青いカモノハシさん、 |
カモメ 2007/04/18 04:42 |
カモメ様、 |
青いカモノハシ 2007/04/18 15:44 |
カモメ様、 |
青いカモノハシ 2007/04/19 22:01 |
カモメ様 |
青いカモノハシ 2007/04/19 22:02 |
横レスながら。SSTに関する議論はいつも不毛で、好きになれません。正しい問いを立て、正しく考えさえすれば、答えはもう決まっているものなのに、どうしてこんなもんについて議論したり主張したりしたがる人がいるのか理解に苦しみます。終わらせましょう。 |
捨松 2007/04/20 01:10 |
そうすると、SSTが担うべき機能は、それを受ける人に「SSTなんてやったってダメだこりゃ」と明確に気づかせるところにある。だからカモメさんがおっしゃるところの吉も凶もない。また、青いカモノハシさんがおっしゃるところの「正しいSST」をしようとする人はその機能を自覚的に担おうとするだろうし、そうでない自己満足的な人は無自覚的に同じ機能を担ってしまうので、やはり正しいも正しくないもない。 |
捨松 2007/04/20 01:32 |
青いカモノハシさん、 |
カモメ 2007/04/22 22:21 |
捨松さん、 |
カモメ 2007/04/22 22:43 |
⇒ カモメさん |
捨松 2007/04/23 01:39 |
カモメさん、はじめまして |
こうもり 2007/04/23 11:09 |
・これとは別にLD教育などで行われるSSTもある。LD教育においては医療的対応はできるだけ行わず、教育的対応によって解決を図ろうとするため、このSSTは教育プログラムに近いものである。しかし、これに対しては「当事者に適応のための多大な負担を強いるものではないか」という批判も出されている。 |
こうもり 2007/04/23 11:20 |
こうもりさん、はじめまして。 |
カモメ 2007/05/01 19:01 |
発達障害って治らない障害なのに、 |
カモメ 2007/05/01 19:33 |
こうもりさん、 |
青いカモノハシ 2007/06/01 23:04 |
こうもり氏が問題提起した障がい文化モデルは、日本の場合定型発達から言われたことのコピー。脳の仕組みは違うのに、定型を目標にして脱自閉=定型モデルに近づきたいという議論が日本の当事者サイトには強い。あるアスペルガー当事者のブログで、当事者が空気を読めるようになりたいという。 |
ぶじこれきにん 2007/12/25 21:45 |
さんざん否定的な経験をしてきた当事者の普通になりたいという当事者の思いを支援が適応努力という形で利用してしまう可能性はあると思います。まあ、せいぜいわたしの方では警鐘だけでも鳴らしておきましょう。 |
こうもり 2007/12/27 03:46 |
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