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次にこれはアブノーマライゼーションとは全く関係のないテーマだということをはっきりお断りした上で、掲載します。 以下の文章は最近、わたしが支援や政策について意見を求められた場合に提示する基礎理論です。 特色としては (その1)障害者に特化した支援政策ではなく、公共政策に対しての提言という形で行われる (その2)対象は発達障害者だけではなく、「社会的弱者全体」を対象にしている (その3)特に重視しているのは、労働環境政策,虐待・財産略取対策,社会保障による低所 得労働者層の生存権保障 (その4)必要な人に支援や配慮が行き届くようなアクセシビリティーの強化(情報保障,経済 的,時間的困窮を抱えた人に対する支援) などが挙げられます。なんで、こんな文章を挙げたのかと言うと、アブノーマライゼーションの観点から物事を語る場合と支援提言で語っていることの間にあまりにも大きな隔たりがあり、読み手が混乱してしまうことがあったためです。両者のもっとも大きな相違点は支援提言はあくまで「人間らしい生活の実現」という範囲で語っているのに対して、アブノーマライゼーション宣言は「人間らしい生活の実現」やその理想化に対して問題提起を行なっている点にあります。 そのことを断った上で、本ブログではアブノーマライゼーションにまつわるテーマだけを扱っているということをご了承くださいませ。支援や障害学などに関する内容は講演や出版物で嫌でも扱うことになるので、そちらの方を参照してくださいませ。ではでは --------------------------------------------------------------------------------- 【本文】 (1)定義 @「社会的弱者」とは社会によって弱体化させられてしまった人のことを指す(社会モデル的定義) A具体的には ・労働,経済的弱者(労働から排除されている人,低所得労働者,企業福祉を利用できない状態にある労働者,過剰労働で健康状態や家庭生活が崩壊しかけている労働者) ・被虐待者(学校,職場,家庭,地域においていじめ,虐待,ハラスメント,DVなどの被害に遭い、社会活動をしにくい状態に陥ってしまった人々) ・財産略取被害者(詐欺,マルチ商法,宗教勧誘,パートナーへの貢ぎなどの被害により、経済的な困窮に陥った人々) ・福祉なき障害者(先天的な障害者,社会的ストレスや労災による障害者のうち、障害者福祉は受けられないか、十分に受けられない状態にある障害者。谷間の障害者,「軽度」の障害者,目に見えない障害者など) ・教育,支援,介助の負担が集中する家族(障害者の家族,高齢者の家族,失業者・無業者の家族,ひとり親家庭) などの「社会的弱者」が存在する。 B5種類の弱者のうち、複数に該当する複合的な「社会的弱者」も当然のことながら存在する。 (2)「社会的弱者」についての取り組み 「社会的弱者」の安全保障 (1)定義 @「社会的弱者」とは社会によって弱体化させられてしまった人のことを指す(社会モデル的定義) A具体的には ・労働,経済的弱者(労働から排除されている人,低所得労働者,企業福祉を利用できない状態にある労働者,過剰労働で健康状態や家庭生活が崩壊しかけている労働者) ・被虐待者(学校,職場,家庭,地域においていじめ,虐待,ハラスメント,DVなどの被害に遭い、社会活動をしにくい状態に陥ってしまった人々) ・財産略取被害者(詐欺,マルチ商法,宗教勧誘,パートナーへの貢ぎなどの被害により、経済的な困窮に陥った人々) ・福祉なき障害者(先天的な障害者,社会的ストレスや労災による障害者のうち、障害者福祉は受けられないか、十分に受けられない状態にある障害者。谷間の障害者,「軽度」の障害者,目に見えない障害者など) ・教育,支援,介助の負担が集中する家族(障害者の家族,高齢者の家族,失業者・無業者の家族,ひとり親家庭) などの「社会的弱者」が存在する。 B5種類の弱者のうち、複数に該当する複合的な「社会的弱者」も当然のことながら存在する。 (2)「社会的弱者」についての取り組み @労働政策→労働関連法の徹底化による過剰労働の制限,就労者皆雇用保険,希望者に対する医療と職業訓練の保障 A虐待対策→学校,職場,家庭,パートナー間,その他公共空間に発生する各種虐待,ハラスメント。事態が悪化する前の情報保障(ハラスメントの内容説明,利用できる社会資源や制度の説明),お金がなくても利用できる避難施設の設置,避難中の衣食住の確保。加害者に対する更生プログラムの義務付け。 B財産略取被害対策→詐欺,マルチ商法,宗教勧誘,異性への貢ぎなどへの取り組み。被害内容や利用できる社会資源および制度の情報保障,本人が希望すれば成人後見制度や権利擁護事業などの拡大利用。 C福祉なき障害者対応→学校や職場と医療や産業カウンセリングとの連携による相談と環境調整,配慮。ユニヴァーサル・デザインの導入。心身の健康状態が悪化した当事者へのケアを行う体制。自殺防止など D教育,支援,介護に追い立てられる家族支援→障害者,在宅者,高齢者の家族およびひとり親家庭が対象。心中の防止,育児や介護にかかる費用を社会の共同責任とする。自分の時間を持てるようにするためのサポートなど。 【簡易ヴァージョン】 @労働環境政策 A虐待,財産略取被害対策 B社会保障(特に失業,医療) Cこれらの支援にアクセスするための支援(情報保障, 社会資源との連携,経済サポートなど) (対外的キャッチフレーズ) @過剰労働から適正労働へ、低所得労働から中間労働へ 太く短い労働から細く長い労働へ A虐待のない生活の実現 B健康じゃなければ生きていけない社会から 不健康でも生きていける社会へ (自己限定) @特定の教育,心理,教育支援プログラムの推奨は行なわない。 A共生,社会参加,自己実現,適応などの特定のライフ・スタイルの推奨も行なわない。 B主に貧困,情報の不足,心理的な問題から何らかの支援を受けることが必要であるにも関わらず、支援にアクセスできない状態になることを防ぐことが大きな目標となる。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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ぶじこれきにん 2008/10/06 13:57 |
そして高齢者への配慮にただうなづく。政治家になった方がいいのではと思う冷静な提言。経済的弱者の支援、DV、ハラスメントの被害者に対する優しさ、障がい者・高齢者の家族に対する思いやり、政策提言にハハアーと関心してしまう。 |
ぶじこれきにん 2008/10/06 14:00 |
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ぶじこれきにん 2008/10/06 17:26 |
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ぶじこれきにん 2008/10/29 16:28 |
発達障がいのひとに目上、目下といった封建的上下関係が付きまとう敬語をなくしても通用する人間関係なら、発達障がいのひとも人間関係を楽にして人に気づかう余裕も生まれるだろう。 |
ぶじこれきにん 2008/10/29 18:06 |
▼ぶじこれきにんさん |
こうもり 2008/11/01 17:44 |
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ぶじこれきにん 2008/11/04 16:01 |
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ぶじこれきにん 2008/11/05 16:05 |
▼ぶじこれきにんさん |
こうもり 2008/11/09 09:23 |
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ぶじこれきにん 2008/11/10 11:43 |
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ぶじこれきにん 2008/11/10 11:48 |
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ぶじこれきにん 2008/11/10 11:52 |
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ぶじこれきにん 2008/11/11 16:59 |
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ぶじこれきにん 2008/11/11 17:08 |
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ぶじこれきにん 2008/11/12 06:08 |
▼ぶじこれきにんさん |
こうもり 2008/11/14 22:01 |
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ぶじこれきにん 2008/11/17 11:33 |
@荒井一博について |
こうもり 2008/11/17 21:15 |
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ぶじこれきにん 2008/11/18 06:42 |
拝啓こうもり大佐殿、 |
あんく 2008/11/24 20:01 |
あんくさん |
こうもり 2008/11/26 23:50 |
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