岡山放送局

2009年3月11日 20時2分更新

岡山駅殺人 責任能力が争点

去年、JR岡山駅で男性が線路に突き落とされて死亡した事件で、殺人などの罪で起訴された少年の裁判を前に、11日、争点を整理する公判前の手続きが行われ、初公判をことし5月に開き、少年に責任能力があったかどうかなどを争点に裁判を進めることになりました。

この事件は、去年3月JR岡山駅で、岡山県職員の假谷国明さん(当時38)が、線路に突き落とされて死亡したもので、大阪・大東市の18歳の少年が殺人などの罪に問われているものです。

少年の初公判を前に争点を整理するための手続きが、11日、検察側と弁護側のほか被告の少年も出席して岡山地方裁判所で行われ、弁護側は、事実関係については認める主張をしたということです。少年は、事件当時、どのような精神状態だったか調べる必要があるとして家庭裁判所で専門の医師による精神鑑定を受けました。
こうしたことから今後の裁判では少年が犯行当時、善悪を判断できたかどうかなどを争点に裁判を進めていくことで、検察側と弁護側が同意したということです。

少年の裁判はことし5月に初公判が開かれ、6月に判決が言い渡される予定です。