寄贈されるロボット「ローリングぱっちんGO!」と(左から)軽部周准教授、橋本由介副部長、安部諒佑部長
二〇〇七年のアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)でアイデア賞を受賞した大分高専(大城桂作校長、八百二十二人)のロボットが、技術立国日本を象徴する“日本代表”ロボットとしてオーストラリア国立科学技術センターに寄贈されることが決まった。同校ロボット研究部を指導してきた軽部周准教授は「学生たちが一致団結して頑張ってきた成果」と喜んでいる。
オーストラリア国立科学技術センターは、日豪の友好と科学技術協力の象徴として日本が費用の半分を負担して建築された体験型科学ミュージアム。本年度、開館二十周年を迎えたのを記念し、日本の学生が手作りで作り上げた高専ロボコンの優秀ロボットとして、大分高専のほか、〇七年の優勝校・北九州高専と〇八年の覇者・沖縄高専のロボットを寄贈することになった。現地では十四―十六日にロボットのデモンストレーションやワークショップ、学生交流会がある。
十二日からオーストラリアに赴く軽部准教授は「日本を代表するロボットと認められ、光栄。寄贈を励みに、優勝、ロボコン大賞など、さらに上を目指して頑張っていきたい」。同行する安部諒佑部長(制御情報工学科四年)と橋本由介副部長(機械工学科三年)は「一緒にオーストラリアに行く強豪チームの制作過程などを聞いて今後の参考にしたい。海外の同年代との交流も楽しみ」と話している。
大分高専は約二十年前からロボコンに出場し、〇五年に初めて全国大会に進出。〇七年にロボコン三賞のひとつ、アイデア賞を受賞。〇八年は過去最高のベスト8入りを果たし、二年連続のロボコン三賞となるデザイン賞を獲得するなど活躍が続いている。
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