写真中央にある可愛らしい西洋風の建物。その前を2台のバスが通り抜けていて、どうやら交通の要所のようです。写真手前には、円形の柵や南国風の木々。撮影は昭和38(1963年)2月21日です。さて、ここはどこでしょう。
答えはBの田園調布です。写真は、東急の田園調布駅の駅舎で、ここを中心に高級住宅街が出来ました。駅舎は1923年に建設された伝統ある建物でしたが、90年に東急東横線・目蒲線(現目黒線)が複々線化されて地下化されたのに伴い解体。地元住民らの要望で00年に復元され、いまも当時と同じ姿で建っています。
コメント
元々は矢部金太郎という方の設計だそうですね、放射状に設計された町並みと共にヨーロッパの民家をモチーフに造られたとか。やたらモダンなでかいビルを喜びたがる最近では本当に希少な存在。歴史ある町並みと共にこういう物をいつまでも残すということが何にも替え難いでしょう、一度でもここを訪れた方にはその記憶に生涯残るのですから。その意味でもやはり田園調布は屈指の高級住宅街でしょう。美しいの一言です。