かなり広い交差点を路面電車やバス、自動車が走っています。右下から左上方向にのびる道路は建設中で、右下には暗きょ化されつつある川があります。画面中央の交差点角に立つ建物は官公庁のもので、今も同じ場所にあります。撮影は昭和36(1961)年11月。さて、ここはどこでしょう。
答えはAの渋谷です。東急百貨店東横店の屋上から、渋谷駅東口方向を見ています。右上から左下への道は明治通り、右下から左上への道は六本木通りです。川は渋谷川で、中央の建物は渋谷警察署です。建物の配置などはあまり変わっていませんが、高速道路やビルがずいぶん増えて、街が狭くなったように感じます。
コメント
昭和30年代前半の学生時代には通学路の一部で、毎日横断していました。ここは簡単に言えば明治通りと国道246号(バイパス)が交差している地点で、その角に渋谷警察署があったわけです。都電の見えるところが渋谷ループ線の駅前ターミナルで、東急文化会館の前でもありました。はっきりは見えませんが明治通りにも天現寺、広尾方面へ向かう都電が走っていました。写真の右側、山手線をくぐる246号線のガードはこのころ東京オリンピックまでの完成を目ざして突貫工事中でしたが、一般道と東横線、山手線を乗り越える高速道路はオリンピック後に建設されたものです。旧都電ターミナルの跡地には地下鉄副都心線の渋谷駅が開業しています。限られた土地の有効利用がよくわかる新旧写真ですね。
渋谷なんですね。斜め左上に向かう道は六本木方面ということですよね?写真左上の背の高い建物は何なんでしょうか。屋上に名前がありそうですがよく読めません。ひょっとして仁丹ビル(今はないんですよね?)の先にあった(今もありますか?)病院でしょうか。。でもそれだと青山学院の手前ですから方向が違いますね。どなたかご存知でしょうか。
ぽちさま<
写真左上の背の高い建物は、しばらく前に破綻した旧東邦生命ビルですね。確か昭和40年代後半から50年代初頭に出来た記憶があります。団体生命を主に扱っていた保険会社で同級生の弟が勤務していました。一時は儲かり過ぎて夏冬以外に臨時ボーナスが年に何回も支給されたと言う自慢話を兄貴に聞かされました。破綻後は特段興味もないので会社そのものがどうなっているかも分かりませんが、ビルそのものは今も国道246号線の渋谷駅前から北に向かってそれぞれ上る六本木通りと青山通りに挟まれた三角地域にそびえ立っています。
写真左上のビルは「金王高桑ビル」ではないでしょうか。既に建て替わってしまいましたが、昭和31年竣工で地上11階建てのマンションでした。