私は高機能自閉症

高機能自閉症とは、対人関係の障害・コミュニケーションの障害・こだわりなどの自閉症の特徴の内、知的障害がないものです。

旅行第三日目(9/6・伊東)

2007-09-11 12:26:09 | 
まず私の希望の「アンティーク ミュージアム」に向かう。
アンティークな展示品にはあまり興味がなく、私が目指していたのは、
「二人で衣装を着て、写真撮影すること!!!」
二人で正装して、写真を撮ったことがないでしょ。
私はかなり意気込んでいた。
その割りには一番安い500円の衣装にしちゃったけど。
彼は縦長の帽子をかぶり、私は少しでも痩せて見えるように、濃い赤の衣装。
でもあとで写真を見たら、ちょっとショックだったけど。
もうアップに耐えられる歳ではないな・・・と。
し、しわが・・・・。
満足げになった私たちは、それから「人形の美術館・それいゆ」や「テディベア・ミュージアム」などに行き、人形たちを抱っこして、沢山写真を撮った。
あー、幸せ。
写真、少なかったからな・・・。
ホテルに行く途中で、「ジブリの森美術館」のチケットを申し込む。
社会勉強ということで、私が彼に教わりながら、ローソンで申し込んだ。
台風ふきすさみれる中。
そしてホテルへ向かうが、ホテルらしき建物は見えていても、入り口まで行けない。
ナビも次に違う場所をさしたりして、結構な距離を行ったり来たり。
台風で運転が疲れるんでしょう。
彼は限界に近付いていて、イライラしている。
他の車があおってくると、大声を出すので、ハラハラし通しだった。
怖かった。
早く、早く着いて欲しくて、苦手な電話を自らして、どうやったら着くのか聞いた。
チェックインの時間に着くはずが、1時間以上過ぎていた。
普段、助手席では、運転手を手伝ったことはない(家ではね)
だけど、彼は私が寛ぐことを嫌うみたい。
ことあるごとに「運転手の気持ちが分かるか?」と言う。
分かるよ。分かってるよ。大変だってこと。
だから私は、慣れない助手席で出来る事を精一杯やったつもり。
でも「運転しない奴には分からない」とまで言われると、辛くなる。
確かに運転は出来ないけど、これ以上何を求めるの?
やっとホテルに着くと、彼はグッタリしていた。
フリードリンクの飲み方が分からないから、フロントに聞きたくても、フロントへの聞き方が分からない。
彼に尋ねると、案の定不機嫌だ。
泣きたい気持ちをこらえて、私はDVDを借りて見ることにした。
アニメだったら理解できるかな?と「ハウルの動く城」を選んだ。
これがまた難しいのなんのって・・・。
私にはさっぱり分からなかった。
ホテルには、檜風呂の露天風呂が、部屋に併設してあった。
色浴衣も女性は着れた。
夕食はフルコース。
その頃には機嫌の直った彼と、楽しく夕食。
フルコースに慣れていない私は、最初からナイフとフォークは諦めて、箸にした。
ホイル焼の大きな鯛も、彼がザックリと切り分けてくれた。
途中、テーブルマナーに戸惑ったりもしたけど、そこが私たちらしくていい感じ。
すごく美味しかった。
お風呂に入って、私はこまごまとしたものをまとめたかった。
これは一人でやる作業なので、その間待たせても悪いと思って、彼にはDVDを見ていてもらった。
満足できるまで作業が出来た。
やはり一人の時間も必要なのかも。
自分の作業が終わった頃、彼はまだDVDの半分くらいだった。
でも私が「DVDを見ていて」と言った手前、彼にちょっとやめて、とは決して言えない。
彼も途中でやめたくないだろう。
だから一人で、明日の予定を考えた。
彼の行きたいと言っていた「からくり時計」の場所もしっかり考えて。
もう私も目が閉じそうなほど疲れていたけど、彼がまだDVDを見ていたし、私の作った予定表を彼に見せるまでは寝れないと思い、頑張って起きていた。
やっとDVDが終わった時、彼はとても眠たそうだった。
だけど、行く所を決めてしまわないと、明日は8:00には朝食だ。
ゆっくりしていられないことが分かっている。
彼に話しかけると、とても不機嫌そうに
「運転手の気持ちも分かってる?」と来た。
分かってるよ。だから、彼の行きたい場所も入れてあげた。
「休憩とかないの?」
そっか。おいしい喫茶店でも探そうか。
私はすぐに地図帳をめくりだした。
「そういうんじゃなくてさぁ。それ、今やらなくちゃいけないこと?寝たいんだけど」
でも、DVD見てる間、体休めたよね。邪魔しなかったよね。
「目は開いてた。疲れた」
これ以上会話してると、怒鳴られると思った。
先のことが分かっていないと不安になる私は、不安と恐怖と、そして何よりも、彼が何を言いたいのかが分からなくて、電気を消してからも、モヤモヤがいっぱいになり、「ケンカしに旅行に来たんじゃないよね」という言葉がグルグル回り、彼は私とちょっと離れて寝ているようにも感じ、「怒ってるのかな?」「嫌いになったかな?」と思い、「やっぱり、アスペの彼女はダメかな?」という思いで、涙がとめどなく流れ、彼に聞こえてはならないと、タオルをかみ締めながら泣いたけど、嗚咽になって来てしまって、彼が寝てしまったのを確認してから、ユニットバスの中に入り、バスの中で小さくなって、丸くなって、声をあげて泣いた。
時々彼が動く気配がすると、声を殺したり。
1時間位そんなことをして、自分も少し落ち着き、寝れるような気がしたので、ベットに戻った。
彼は時々うめき声をあげていた。
「どうしたの?」と聞くと「なんでもない」と言う。
次の日聞いたら「覚えてない」と言っていたから、疲れてたんだろうな。
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