色んなことがあって、私はすっかり鬱状態に陥ってしまっていた。
いつもだったら、2週間は寝込んでしまうコースだっただろう。
今回も、食事も薬も入らず、お風呂も着替えも何も出来ないまま、考えることは「死ぬこと」ばっかりだった。
そのくせ、死ぬ勇気は無いのだけど。
とにかくベットから身動きが出来なくて、辛いと言う感情よりも、私はもうダメだから、どうにでもしてくださいって感じ。
でも助けて欲しい、という感情は根底にある。
彼にも色んな形でアプローチした。
迷惑なのはしっかり分かっていたけど、誰かに伝えなければ、自分が壊れてしまいそうだった。
彼のほうが何倍も辛いのは、頭では分かっていたのだけど。
外来に行っても、どうでもいい洋服を身にまとい、まともな着方もしないで、ボタンはちぐはぐで、フラフラしながら病院に行った。
異様な光景そのものだったと思う。
心理室の前のイスに座り込んでいると、佐藤先生がビックリして「ゆこたん。今日、体調悪いでしょ。お話できないネェ。頭伏せてていいから。どうしようかしら」とあたふたしている。
でも私は、心理面接の約束の日だから「お話。お話するんです」と言って、起き上がろうとしていたけど、熱もあるし咳も出ていて、起き上がることも出来ない。
「楽な姿勢でいいからお話しましょう」と言われて、頭を伏せながら話したけど、お話の中核に迫ると、私は鼻水をダラダラ垂らしながら、息も出来ないほどに泣き出してしまった。
佐藤先生も「ゆこたんが、こんなに苦しんでる姿を見るのは初めてだわ」と言って、ずっと頭を撫でていた。
でもほぼ全部悩んでいることを話した。
佐藤先生は、臨床心理士という立場からして、患者さんの秘密は絶対に守るそうだ。
それが仕事だからと言っていた。
患者さんの悩みを聴くのがお仕事だし、一緒に解決していきましょう、と言ってくれた。
木崎先生の診察は、アスペの会のことだけ話して、あとは、薬を貰うだけにしましょう、カルテにも何も書かないから、と言っていた。
木崎先生のところに行くと、木崎先生の顔を見ただけで、硬直してしまって「ゆこたん。どうしたの?辛そうだね」
とずばり見抜かれたので、余計動揺してしまって、ガタガタ震えだしてしまった。
私はやっぱり嘘がつけないらしい。
「そんなに緊張しないで。今すぐ僕がゆこたんにどうこうしようとかいうわけじゃないから。肩の力を抜いてごらん。疲れちゃうよ」
と言われて、どんどん怖くなってきて
「死んでもいいですか?死んでもいいですか?」と壊れたレコーダーのように繰り返していた。
「死んではいけません。死にたいくらい辛いんだね。イスに座っているのは疲れるでしょう。処置室で休もうね。今、連絡するから」と連絡され、看護師さんと木崎先生に抱えられるように運ばれていった。
でも木崎先生に話しかけられるだけで、ガタガタ震えだすので、「10分後に来ます」とこれを繰り返しながら、木崎先生は、お母さんと話したり、佐藤先生を呼んでみたり(来なかったみたいだけど)、裏でなにやらやっていた。
木崎先生が、病棟に呼ばれている間に、私は看護師さんたちと、楽しくおしゃべりをしていた。
そこへ木崎先生が戻ってきて、一瞬で固まる。
「僕から言いたいことは、絶対に死んではいけません。それだけです」と言って、次回の診察をまた1週間後に臨時に入れられた。
木崎先生はどう思っただろう。
完全に木崎先生のせいで、私は固まってしまっている。
緊張しているのは、すぐに分かる。
でも外来に行って、良かった。
少なくとも、佐藤先生は、なんとかしてくれそう。
本当に約束を守ってくれそう。
木崎先生にもちょっぴり悪かったかな、という気持ちはあるのだけど、自然に体が反応してしまうのだから、仕方がない。
今日はもうすっかり元気だ。
洗濯をしたり、好きなことをして過ごしている。
良かった、立ち直りが早くなって。
いつもだったら、2週間は寝込んでしまうコースだっただろう。
今回も、食事も薬も入らず、お風呂も着替えも何も出来ないまま、考えることは「死ぬこと」ばっかりだった。
そのくせ、死ぬ勇気は無いのだけど。
とにかくベットから身動きが出来なくて、辛いと言う感情よりも、私はもうダメだから、どうにでもしてくださいって感じ。
でも助けて欲しい、という感情は根底にある。
彼にも色んな形でアプローチした。
迷惑なのはしっかり分かっていたけど、誰かに伝えなければ、自分が壊れてしまいそうだった。
彼のほうが何倍も辛いのは、頭では分かっていたのだけど。
外来に行っても、どうでもいい洋服を身にまとい、まともな着方もしないで、ボタンはちぐはぐで、フラフラしながら病院に行った。
異様な光景そのものだったと思う。
心理室の前のイスに座り込んでいると、佐藤先生がビックリして「ゆこたん。今日、体調悪いでしょ。お話できないネェ。頭伏せてていいから。どうしようかしら」とあたふたしている。
でも私は、心理面接の約束の日だから「お話。お話するんです」と言って、起き上がろうとしていたけど、熱もあるし咳も出ていて、起き上がることも出来ない。
「楽な姿勢でいいからお話しましょう」と言われて、頭を伏せながら話したけど、お話の中核に迫ると、私は鼻水をダラダラ垂らしながら、息も出来ないほどに泣き出してしまった。
佐藤先生も「ゆこたんが、こんなに苦しんでる姿を見るのは初めてだわ」と言って、ずっと頭を撫でていた。
でもほぼ全部悩んでいることを話した。
佐藤先生は、臨床心理士という立場からして、患者さんの秘密は絶対に守るそうだ。
それが仕事だからと言っていた。
患者さんの悩みを聴くのがお仕事だし、一緒に解決していきましょう、と言ってくれた。
木崎先生の診察は、アスペの会のことだけ話して、あとは、薬を貰うだけにしましょう、カルテにも何も書かないから、と言っていた。
木崎先生のところに行くと、木崎先生の顔を見ただけで、硬直してしまって「ゆこたん。どうしたの?辛そうだね」
とずばり見抜かれたので、余計動揺してしまって、ガタガタ震えだしてしまった。
私はやっぱり嘘がつけないらしい。
「そんなに緊張しないで。今すぐ僕がゆこたんにどうこうしようとかいうわけじゃないから。肩の力を抜いてごらん。疲れちゃうよ」
と言われて、どんどん怖くなってきて
「死んでもいいですか?死んでもいいですか?」と壊れたレコーダーのように繰り返していた。
「死んではいけません。死にたいくらい辛いんだね。イスに座っているのは疲れるでしょう。処置室で休もうね。今、連絡するから」と連絡され、看護師さんと木崎先生に抱えられるように運ばれていった。
でも木崎先生に話しかけられるだけで、ガタガタ震えだすので、「10分後に来ます」とこれを繰り返しながら、木崎先生は、お母さんと話したり、佐藤先生を呼んでみたり(来なかったみたいだけど)、裏でなにやらやっていた。
木崎先生が、病棟に呼ばれている間に、私は看護師さんたちと、楽しくおしゃべりをしていた。
そこへ木崎先生が戻ってきて、一瞬で固まる。
「僕から言いたいことは、絶対に死んではいけません。それだけです」と言って、次回の診察をまた1週間後に臨時に入れられた。
木崎先生はどう思っただろう。
完全に木崎先生のせいで、私は固まってしまっている。
緊張しているのは、すぐに分かる。
でも外来に行って、良かった。
少なくとも、佐藤先生は、なんとかしてくれそう。
本当に約束を守ってくれそう。
木崎先生にもちょっぴり悪かったかな、という気持ちはあるのだけど、自然に体が反応してしまうのだから、仕方がない。
今日はもうすっかり元気だ。
洗濯をしたり、好きなことをして過ごしている。
良かった、立ち直りが早くなって。
それがどうだかは分からないのですが。
生きていると色々悩みも出てきますよね。
全てがうまくいく訳ではありません。
私も気分の変動がすごく激しいので、それを少しでも解決するようにお薬を飲んでいます。
前よりは変動が減ってきたんですよ。
これでも。