
地球シミュレータ(ES2)は、地球科学や計算科学技術の発展に目覚ましい貢献をして きた現行の地球シミュレータを更新し、地球規模の環境変動に伴う現象の解明や将来予測を、より正確で高速に行うことを目的に導入します。
このシステムの導入により、他のシステムで実行困難な先端研究分野で貢献が期待されます。
地球シミュレータ(ES2)の設置スペース

地球シミュレータ(ES2)の設置イメージ

ハードウェア仕様

計算ノードのキャビネット・イメージ

更新スケジュール

特長
- 新しい地球シミュレータ(ES2)は先端的な65nmのCMOS技術によって製造されています。
- ES2の高速な相互接続網であるIXSは、2x64GB/sのバンド幅を確保します。
- 1ノードあたり8CPUでSMPを構成し、0.8TFLOPSの性能を有します。
- 64bit精度のCPUは、102.4GFLOPSの性能を有します。
- 2ノードで1キャビネットを構成します。
ES2は64bit精度で102.4GFLOPSの演算性能高性能を有する新しいベクトルCPUを提供します。
1つのノードに8個のCPU、160ノードの構成により最大ベクトル性能は131TFLOPSを実現します。
また、ES2は1ノードあたり128GBの記憶容量で20TBの記憶容量を有し,ES2には、革新的なAssignable Data Buffer(ADB)が実装されています。
この新しい高機能な特徴は性能を向上させ、ソフトウェアにより制御することができます。
中央演算装置の構成

CPUの比較

スイッチの比較

地球シミュレータ(ES2)システム構成図

実行ノード割り当て (NQSII)
ジョブに割り当てられたノードは、そのジョブ専用に使われます。
また,ジョブの割り当ては、CPU時間ではなく実時間で行われます。
リクエストの実行ノード割り当てスケジューリング手法:
- 実行ノードの割り当て
- ステージイン (割り当てたノードのディスクへストレージサーバからファイルをコピーする)
- ジョブエスカレーション (可能ならばより早い実行開始時刻に再割り当てを行う)
- リクエスト実行実行
- ステージアウト (ノードのディスクからストレージサーバへファイルをコピーする)