11月13日、日本銀行の中村清次審議委員が愛媛県金融経済懇談会に出席のため来県した。中村審議委員は政策金利の決定など日銀の最終的な意思決定機関である政策委員会のメンバー。懇談会後の記者会見は、百年に一度といわれる世界的な金融危機のさなかだけに緊張感が漂った。 |
日本の金融政策を決定する1人
日本銀行の政策委員会は9人のメンバーからなる。(現在1名欠員)政策金利の決定など金融政策を最終的に決定する。中村清次審議委員はその1人で、愛媛県金融経済懇談会のため来県した。懇談会は日銀の審議委員らが地域経済の状況を知ると共に意見を聞き、政策決定に反映させることを目的に開かれる。愛媛での開催は2年9ヶ月ぶり。愛媛県側からは金融・経済界の代表者ら17人が出席した。
“さらなる政策金利の引き下げは?”
中村審議委員は慶應義塾大学経済学部卒業後、商船三井入社。商船三井の代表取締役副社長などを経て平成19年4月から現職。
アップした会見内容は
1)当地(愛媛)での貸し渋りについて
2)愛媛経済の印象と現状認識
3)今以上の金融緩和はあるのか
4)さらなる政策金利の引き下げはあるのか、の大きく4つ。
日銀は10月31日に世界的な金融危機を受けて、政策金利を約7年半ぶりに0・5%から0・3%に引き下げた。しかし、実効性に疑問の声もあり、政策金利のさらなる引き下げも含めた今後の日銀の対応に質問が集中した。
一段の金融緩和には慎重姿勢
会見当日も株価は大きく下げており、記者からは低迷する株価と金融政策を関連付ける質問が相次いだ。こうした質問に対しては「株価対策で金融政策を行うのではない」と一蹴。「10月31日の政策金利引き下げの実効性の浸透を見守る」と一段の金融緩和には慎重な姿勢を示した。もともと金融政策のみに危機克服の全てを求めるのは無理がある。中村審議委員は「今回の金融危機には様々なファクターがある」という言葉で問題の根深さと、ある意味“日銀の限界”を表現した。
8月17日、高校生が5・7・5の17文字に思いを込め、言葉のバトルを繰り広げる「俳句甲子園全国大会」の決勝が松山市で行われた。愛媛の愛光と東京の開成Bがハイレベルのディベートを繰り広げた。 |
ルーツは「句碑めぐり」にあり?
俳句甲子園の生みの親である松山青年会議所は、小中学生に俳句を身近に感じてもらおうと「句碑めぐり」事業を行っていた。この事業をさらに発展させたのが「俳句甲子園」。98年に第1回が開かれた。当時の出場校は松山市内のわずか9校。回を重ねるごとに若者の心を捉え、今年は北海道から沖縄まで102チームが出場した。
8年ぶりに復活を目指した愛光高校
愛光高校は第3回大会に出場し、個人の最優秀賞を獲得したいわば俳句甲子園の“古豪”。しかし、それ以来、出場が途絶えていた。去年の大会での開成高校(東京)優勝を知ったあるメンバーが「無敵の開成と対戦しよう」と出場を呼び掛け、8年ぶりの復活となった。決勝は愛媛と東京の名門進学校同士の知性と感性がぶつかる名勝負となった。
髪洗う 散文的な 男です
決勝のルールは5句勝負。俳句を発表し、それぞれの句について4分間のディベートを繰り広げる。先に3勝したほうが優勝。2句を開成が先取し、運命の3句目を迎えた。兼題は“文”。開成は「姉の焼く 文殻多し 秋の暮」で勝負。愛光が“背水の陣”で作ったのが「髪洗う 散文的な 男です」。“散文的な男”に込められた思いとは?
7月25日の知事定例会見で、教員採用をめぐっての“口利き”の有無などについて知事が県内の状況を説明した。大分で逮捕者を出すなど全国を揺るがしている問題だけに、不正の有無や知事の“口利き”に対する考えなどに注目が集まった。 |
知事定例会見とは
県政記者クラブは月に一度、知事に出席を求めて定例記者会見を開く。県側は定期的に新聞、テレビを通じて県民に施策などを説明しマスコミ側も懸案事項について質問する場である。進め方は、あらかじめ提出された記者クラブからの代表質問に知事がまず答え、その後、質疑に移る。
今回は、代表質問で
1)大分の教職員採用試験に絡む贈収賄事件を受けて、愛媛での不正や口利きの有無。
2)神奈川県で開催された全国知事会議でまとめられた「第二期地方分権改革への提言」の2点について知事の見解を貭した。
動画は1)についての知事の発言をほぼ全て公開している。
“口利き”あったが不正はなし
定例会見の直前、県教育委員会が開かれた。その中で県議や国会議員の秘書らから教員採用試験の合否の問い合わせや合格を求める“口利き”が、過去5年間に年間十数件あったことが明らかになった。藤岡澄教育長は「合否を左右することはなかった」と“不正”は否定した。定例会見では、こうした“口利き”に対する知事の考えや、本当に不正がなかったかどうかが焦点となった。
文部科学省出身として「想像を絶する」
開口一番、大分の事件について知事は上記のような感想を述べた。発言はおよそ8分間だが、前半は代表質問に答えた部分。後半が記者との質疑応答の部分だ。特に、後半は記者が知事の言葉を引き出す形になっており、“口利き”の現状や“口利き”に対する知事の考えを知ることが出来る。