私は高機能自閉症

高機能自閉症とは、対人関係の障害・コミュニケーションの障害・こだわりなどの自閉症の特徴の内、知的障害がないものです。

病院

2009-01-15 19:59:32 | 病院
行く時からずっと気持ち悪かった。
気持ち悪さで、眩暈もしてた。
都バス待ちしていたら、時刻外で来た。
しかも行き先が違う。
でも都バスの色をしている。
バスが停まったので「○○病院前、行きますか?」と聞いたら、行くと言う。
ほう、都バスも行き先が増えたんだ、と思って、堂々と定期を見せて乗ったら、今思えば運転手さん、不思議顔。
でも何も言われてないし、自分も何もしてないと思ってたから、普通に乗って、病院前で降りて、判明した。
違うバス会社だった。
色は同じでも違うバス会社。
私は、障害者手帳で半額払わなくてはならないのに、無料乗車してしまった。
でももうバスは発車してしまったので、ラッキーということにしておいた。
本当にバス会社って曖昧。

いつもよりずっと早く着いた。
余裕を持ってトイレに行き、心理室前で待っていたら、泣けてきてしまった。
でも出るものは、涙より鼻水。
時間になって、S先生が現れると「あら、お鼻が出てるよ。口元まで垂れちゃってるよ。チーンしようね。寒いから風邪引いちゃったカナ」と言って、ティッシュボックスを持ってきた。
「今日は沢山話すことがあるんです」と最初に言っておいて、かけこむように話した。
そして泣いた。
ママのことは、同世代のS先生には、気持ちが分かるそうだ。
ショックなことがあって、判断力を失っている時に、私から不注意をガンガン指摘されたら、それは参ってしまう、と。
「お母さんがそこまでやる必要あるのかなぁ」と言っていた。
「パパのこだわりは、治療に関係ないから置いといて、まずゆこたんが、どうしてそこまでこだわりがあるかってことよね。そのこだわりは、自分で辛い?治したい?」と聞かれて「縛られてるような感じがして、辛いです。もっと心にゆとりを持ちたいです」と言ったら「そうだよね」と言われた。
これからの課題だ。
K先生に言われた「病院で荒れないことが目標」についても、Kさんに相談したら「K先生は、責めているのでも見捨てようとしているのでも、また診察を打ち切る条件を出しているのでも、実験しようとしているのでもないと思います」と返事されたことに対して「ゆこたんは、病院に何をしに来てるのかな?」とS先生に言われた。
考えたことがなかった。
分からなかった。
答えられなかった。
するとS先生は「ゆこたんの生活が、楽になる手助けをするためだよね」と言った。
そうなのか。
そういう治療方針なのか。
おばさんヘルパーのことも話したけど、それに対してノートにコメントしなければならないS先生は「どう書いたらいいのかしら」と悩んでいた。
沢山悩みを話して、時間ギリギリになった。
「じゃあ、伝票作ってくるから、お支度しててね」と言われて、ドアを開けたまま、スタッフルームに入って行ったけど、私は放心状態で固まってしまった。
動けない。
どうして?動けないよ。
S先生が来て、コートを着せてくれる。
「今日は疲れちゃったね。でもこれ以上になっちゃダメよ。K先生と約束したんだもんね。これ以上、固まっちゃダメよ」と言われるけど、どんどん力が入っていく。
「これは一人で歩けないね。待っててね」と言って「ゆこたんが具合悪いから、外来に電話して、車椅子お願い出来る?」と叫んでいる。
外来から車椅子を運んできて、私は頑張ってS先生にしがみついて、乗ることが出来た。
処置室で寝る時も、S先生に移乗してもらってから、すぐにパタンと寝てしまった。
気付いたら12:50になっていた。

心理に入る前に、看護師のIさんと話し合っていたのだけど、K先生の診察が後だと、色々厳しいことも言われるから、調子も崩してしまう。
その点、S先生は、「そうよね、辛いよね」と共感してくれるから、診察が逆だったら楽かも、とちょっと提案してみたら「その考え、言ってみるべきだよ!!」と言われた。
実際問題は、K先生とS先生で話し合いをしたのだけど、逆にするとお互いの時間の調整が付かなくて、ダメになった。

診察。
「いーっぱい話すことあるから、覚悟しててね」と最初に言った。
そして、先週K先生に言われた言葉を、実験と受け止めた話を文章にしてあったので、見せた。
そしてKさんのメールも見せた。
K先生は苦笑いしながら「僕、そんなこと言ってないよね」と。
「でも私は、実験だと思ったし、これから一度でも荒れてしまったら、もう診察受けられないんだって思って怖くなりました」と言ったら、困ったように笑ってた。
「そんなこと言ってないんだけどなぁ」と言いながら「この手紙もらっていい?」と言われた。
K先生が言いたかったのは、11月になって、退院してすぐから沢山の新しい支援を受けるようになって、ストレスがたまっていたと思う。
ゆこたんは、新しいことにストレスを感じやすいし。
でも新しいことをしたからと言って、その度に入院していたのでは先に進めない。
でも病院も、支援先と同じように大切に扱って欲しい。
だからまずは、病院で安定して過ごせるようになってから、短期入所の日数を増やしていったりするのが、物事のスジであると思った、と。
でもその肝心な話をしている最中に私は「暑いよ〜〜」とうなっていた。
「それだけ着込んでればね・・・僕の話、聞いてた?繰り返してみて」と言われた。
ケアKでのことは、苦情として言ってはいけない、事実をちゃんと話して、その時にゆこたんがどう思ったか、どうして欲しかったか、そういうことを伝えていくこと、ゆこたんは1回の支援で全てが分かるような人ではないから、その人に文句を言っても仕方がない。これから学んでもらうしかない。そのためには、毎回伝えていくこと。
話の途中で、K先生の携帯が鳴った。
「動かないで待っていられる?」と言われて、うなずいた。
全く動かず、じっとしていた。
隣りの診察室の声が聞こえてきた。
どうやら主治医を変えて欲しいと言っている。
その先生は「違う先生に違う場所で診てもらうという事は、病院をきっぱり変えるということです。私は構いませんが」
「ケースワーカーさんが、診療情報提供書をもらえって言いました」
「そんなものは必要ありません。ケースワーカーが何を言ったか知りませんが」
うわっ!!すごい話になってる。
K先生はそんなこと言わないから良かった。
戻ってきたK先生は、驚いたように「よく待てたね」と褒めてくれた。
だってK先生が動かないでって言ったし、隣の話が余りにすごいんだもん。
「2月に、サンリオピューロランド行きたい〜〜。ケアKで。大きなのはこれだけにするから〜〜」と言うと、「なんかやな予感がするんだよね。ナンジャタウンの二の前になりそうで。ダメです。やめときましょう」と言われて「お誕生月は、いいこといっぱいあるの〜。それに家から結構近いんだよ〜〜」と言うと、しばらく悩んで「じゃあ、ケアKの人に、主治医の先生は大変なことになりそうな予感がしてると言ってるけど、それでも連れて行ってくれるなら行ってもいいって言ってましたって伝えて」と言われた。
明日その通りに伝えます。
診察の最後に急に「K先生って誰?分かんないんだけど」と突然言われて、余りにビックリして「あなたですよ!!」と指指してしまった。
「あぁ、僕ですか」と言っていた。
なに?なに?このブログ読んでるの?

一端診察は終わったんだけど「あーーーーー!!!先生ーーーーー!!このメモのお話忘れたーーーー!!」と叫んだら、戻ってきた。
短期入所の申し込みをしたことと、階段から落ちたこと、セロクエルは太るって聞いたこと、など。
立ちながら話して、「ゆこたん、今日はいっぱい話したから、おしまいね。後は会計して帰るんだよ」と言われて「紙が2枚出てくる〜〜。分かんないよ〜〜」と言うと「看護師さんに説明してもらうね。じゃあ、来週ね。バイバイ」
なんか、テレビやマンガでやってる、だいすき!!のゆずちゃんみたいになっていた。

会計は済んだけど、帰るまでに心構えが中々出来ない。
ネコと遊んでからとか、何分になってから、とか自分で決めるんだけど、バスや電車に一人で乗ることは冒険で、よし!!という気持ちに中々なれない。
でも明後日来る看護師さんが、患者さんを連れて歩いてるのを見て、「いーこう!!と」と自分で言いながら、帰ってきた。

相当疲れたんだろう。
帰ったらママが「お茶にしよう」と言ったけど「いらない」と言って、自分の部屋に直行し、コートを着たまま、2時間も寝てしまった。
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2 コメント

病院の人も読んでいる?? (ぶじこれきにん)
2009-01-15 21:14:08
前にも言ったと思うが、病院の医師や、看護師もゆこたんのブログを愛読している???
 この人誰ってイニシャル名を気にしていたりいて・・・・
 実は私もS先生、K先生、Sちゃんって誰って気にしている。
ぶじこれきにんさんへ (ゆこたん)
2009-01-16 11:38:23
種明かし。
ぶじこれきにんさんの質問には答えられますよ。
S先生というのは、私の臨床心理の先生。
つまり心理カウンセリングの先生で、50分かけて、様々なお話をします。
K先生というのは、主治医の先生です。
Sちゃんは、アクターズスクールの時に一緒だった子で、知的障害が4度だけど、その中でも重めの子。
今はもうほとんど遊ばないけどね。

「K先生って誰?」と主治医に聞かれたときは、本当にビックリしました。

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