私は高機能自閉症

運が悪く、今日はパパと家に二人きり。
最初はずっと部屋にこもっていたけど、パパのくしゃみに怯え、イスをずらす音にイライラし、本当にイヤーマフが欲しいと思った。
音のある世界から遮断したかった。
パパは出かけようと言う。
体がだるく、動きたくなかったけど、言うことに従った。
車の中は、パパのつけたハンドクリームの香料で、気分が悪くなり、私は、顔をしかめて黙っていた。
演技も出来なかった。
連れて行かれた所は、大型テーンの100均だった。
私の気持ちを盛り上げようと「1000円まで買ってやる！！」と言っている。
特に買うつもりもなかったものを、どんどんカゴに入れていき、次はマクドナルドへ向かった。
2人で向き合う辛さ。
終始無言である。
パパは、自分の病気（糖尿病）のことも考えず、たまごダブルバーガーセットを頼んでいる。
そんな姿にもうんざりした。
早く帰りたかった。
野菜を沢山買って、家に帰った。
5時過ぎまでのんびりしているママにも、腹が立った。
かがんでいるところに、思い切り後ろから何気ないフリをして押したら、予想外にヨロヨロとして、テレビの扉の角に腰をぶつけた。
しばらく動けないで痛がっているママに、ちょっとビックリしたけど、「大げさだよ！」と言って、自室にこもった。
ママが心配ないわけではない。
でも感情をどこにぶつけていいのか分からない。
相当なストレスを抱えているのは感じている。
月曜日に、この切羽詰った状況を、K先生になんとか説明して、ショートステイを利用させてもらおうと思う。
両親はさほど感じていないかもしれないけど、私が限界だ。
前からこうなりそうなことは分かっていた。
だからショートステイと、何度も言っていたのに、K先生は「また、何かやりたい病が始まった」くらいにしか考えてくれず、いつもイライラしていた。
確かに少しずつは行動範囲を広げていてはくれているけど、それで満足できる私ではない。
それに自分からではなく、断られるケースが多く、自信喪失の上、イライラがたまっている。
彼とも今は事情あり、なかなか会えない。
発狂しそうだ。
明日、ワークショップに行ったら、自分がどうなってしまうか、予想がつかない。
でもにこやかに、積極的に勉強しよう、という姿勢にもなれない。
予定されているから行くのである。
それを止められれば、きっとまた怒るだろう。
パパに引きずりまわされ、時間を損したという感覚が大きい。
シネバイイ・・・。
願ってしまう。
もしかしたら、自分で殺してしまうのではないか。
簡単に言うな。
お前だ。