私は高機能自閉症

高機能自閉症とは、対人関係の障害・コミュニケーションの障害・こだわりなどの自閉症の特徴の内、知的障害がないものです。

彼とデート

2009-01-13 21:08:43 | 
貴重な彼の休み、しかも試験直前なのに、彼とデート。
それも私の要望99%でカラオケ。
カラオケに行く前に、彼は突然、ガソリンスタンドに行きたいと言い出した。
それよりも前に気になることが。
お姉さんからもらったという帽子を喜んで見せてくれた。
でも私が編んであげた力作は、まだ袋の中に入れたままだと言う。
私はかなりのショックを受けていた。
ガソリンスタンドに寄ると言う予定変更を受け入れるのが精一杯で、その後も「銀行にも行きたい」と言い出した彼に、いい顔は出来なかった。
遅くとも12時には着く様に行くと言う約束も12:30だったし。
それを言ってしまうと、彼に失礼だ。
だって彼はお昼も食べずに、私の家まで来てくれたんだから。
だからそれに関しては文句を言わなかったけど、銀行までは着いていけなかった。
でも「近いからいいよ」と言ったんだけど、不満を読み取ってしまったんだろう「また今度一人で行くからいいよ」と彼に言われた。
怒ってはいなくて、自然に。
最初から、銀行も寄りたいと言ってくれてあれば、私は対応できたんだけどな。
ごめんなさい。
12:30〜18:00まで歌い続けた。
最初の方は、ケアKの連絡帳とか読んでもらって、彼に見て、聞いて、ねぇねぇ状態だったけど、やっと歌い始めた時、Kさんからメールが来た。
ダーーーーーーーっと溢れる涙。
彼の後ろにうずくまって、しゃくりあげて泣いてしまった。
でも歌ってると、歌に集中できるから、泣かなくて済むと思い、「時代」を歌い始めたら、全然涙をそそるような歌詞でもないのに、泣きじゃくってしまい歌えなくなった。
すかさず彼が、マイクを奪って、私の歌の続きを歌ってくれた。
それがなんかもう嬉しくって。
よしよしってしてくれるのも嬉しいけど、そういうさり気ない優しさ、照れ臭そうな優しさがほのぼのとする。
それからは、何を聞いても泣いてしまい、涙が止まらないから、私がそれをギャグにした。
「鼻水垂れちゃうよーー」と。
「ダイジェイモンか!?」と。
それからは、もうやけになって歌い、彼と歌い比べたりして、彼が私の接待カラオケになってしまった。
ケアKからもメールが来た。
彼が迎えに来る前に、Mさんから電話が来たから「もう昨日の苦情メールの対応かな?」と思ったら「起きてた〜?昨日、グループ活動に参加したよね。お母さんにも話したんだけど、包丁が1本足りないのよ。カバンの中とかに入っちゃったりしてないかな?見てくれる?」と言われた。
んなもん、絶対にないよ、と思いながらも一応確認。
入ってるわけがない。
「ないですよ」と言うと「ごめんね。昨日参加した人全員に電話しているから、悪く思わないでね。1本どうしても足りなくて探してるの。メールのことは、Tさんに確認をして、きちんとお返事をするから待っててね」と言って、急いでいるように切ってしまった。
ママは「なんで疑われなくちゃいけないの??」とすごく怒っていた。
「だから、全員に電話してるんだって」と言っても「後味悪いよね!!」と怒っている。
ちなみに今もまだ怒っている。
私はTさんに対しての苦情メールを送ったけど、知的障害の人は、多分文句があっても口で言えなかったり、黙っていたりして、きっとヘルパーさんから自白するまで、トップのMさんの耳には入らなかったのではないか。
一応苦情受付窓口というのがあって、それがMさんになっている。
だから窓口はあるのだけど、誰かヘルパーさんが告げ口をするとか、責任者が見ていてそうかと思うまで、分からないのが実情だと思う。
私に当たってしまうと、対応が大変な上に、見かけによらず、状況説明がちゃんと出来てしまうから、全て報告されてしまう。
ヘルパーさんにとっては、やっかいな奴かも。
そして彼とデートの最後の夕飯。
ラーメン店に入ったのだが、箸は使えない、そして何よりも食べるのがメッチャ遅い。
スローモーション再生してるみたい。
私にしてみれば、麺が減っていかないのですけど。
そしてどんどん麺が冷めていくのですけど。
彼に沢山あげても、それを彼はペロリと食べてしまう。
また私が残される。
でも詰め込むと、おえってなるでしょ。
ママ曰く「1本ずつ食べてる」と言うのだが。
彼は「無理して食べなくていいよ」と言ってくれた。
はい、無理して食べてました。
だって、もったいないもん。
それより、彼に「夕食前にトイレ行くんでしょ」と約束のことを言われたんだけど「えー、行きたくないよー」と言うと、彼は「シール貼れなくなっちゃうよ」と言った。
そこで、すかさず席を立ってトイレへ向かう私に、彼は笑っていた。
「シールで動いた」と。
そして彼は、我が家にウンを置いて、帰っていきました。
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