私は高機能自閉症

高機能自閉症とは、対人関係の障害・コミュニケーションの障害・こだわりなどの自閉症の特徴の内、知的障害がないものです。

短期入所

2009-01-26 17:02:26 | 発達障害支援
O里に行って来ました。
いつものショートステイのお部屋ですが、違うのは平日で作業があること。
本格的に作業をしている人たちは、パンを作ったり売ったりしてるけど、私がっやってることはまだ入門コースで、OTみたいなもの。
でも連絡帳を持って行ってあって、しかも自分で書いたものなので「え?こんなに上手な字が書けるの?」とまず驚かれ、前回とは違う対応で、私のことも分かってくれ、それぞれスタッフがどういう役割をしていて、何をするのか分からなくて困ったと書いたので、かわいいメモ用紙に作業スタッフの名前と、生活フロアの人の名前を書いてくれた。
これで安心だ。
でもまだ名前と顔が一致しないのだけど。
作業は、午前中、おはじきを穴に通す練習や、ねじ回しを回してはがす練習をやった。
なんだかリハビリみたい。
でもそのやり方はすぐに飽きてしまったので、おはじきを色別に一列に並べた。
これは楽しかった。
午後は、ビデオでルパンを見ると言っていたけど、なんだか疲れてしまったのと、落ち着いて見られる環境じゃなかったので、床で寝たり、うろついたりしてたら、どうやらドライブの話が出てきた。
「車乗りたい」と言ったら、許可してくれた。
メンバーの関係で、私は助手席に乗った。
ここは一番位が高いはず。
でも運転手さんに「助手席に乗った人は、車の部品に触ってはいけません」と言われたので、絶対に手を出さなかったら、シートベルトもしめられなかった。
だって手を出すなって言ったもん。
それでシートベルトをしめてくれた。
すごい家の周りを回った。
喜んでいるのは私だけだった。
他の人は、車に乗ることだけが楽しみで、周りを見学する余裕はない。
ずっと運転手の人と、支援者の人で会話をしていた。
その支援者は、会話によると、PTを目指しているらしい。
そういう会話の一つ一つが私には理解出来てるって事が、スタッフの人は分かってるのかな?
生活フロアでは、まず昼食を食べた。
私は誤解していた。
8人くらいしか居ないと思っていたけど、その8人くらいの人は、介助、見守りが必要な人たちで、普通に食べられる人は、食堂で食べてるらしい。
私は食堂かどうか悩まれたけど、まだ利用2回目なので、スタッフの隣に座らされた。
が!!!!
私は自分でも理解しがたい行動に出た。
食べ物を一気に詰め込む。
当然口いっぱいになるから、噛めない。
結局吐き出す。
それの繰り返し。
毎食続いた。
スタッフも「眼を離せない」と言っている。
結局手のかかる私は、1対1で食事にありつかなければならず、大きなスプーンだったので、沢山盛ると、それさえも吐き出す。
段々スタッフの方も分かってきて、少なくスプーンに持って、私が口へ運び、口に入れた地点でスプーンを取り上げられる。
ご飯系が一番飲み込めなかった。
汁物は口に沢山入れると絶対に飲めなくなる。
で、ビシャーと吐き出す。
最後の方は、ご飯系は無理だと判断され、食べさせてもらえなかった。
だからお腹が空いてたまらなかった。
喉も渇く。
でも入院の時のように自由に飲み食いが出来ない。
別に食べ物持込不可なわけじゃないけど、勝手に自分でお菓子を持ち込んでいる人がいないからなんとなく・・・。

あと、失禁。
これは自分でも分からない。
しかもS先生との宿題をお休みしたばかりだったから、更に倍増アップしてしまった。
スタッフが誘ってくれる時には出ないのに、その直後におむつに漏らす。
しかもスタッフに漏らしたことが言えないから、自室にこもってベットにいると、ベットのシーツに染みていく。
シーツ交換は6回くらいやってもらった。
洗濯が追いつかないとぼやかれた。
パットも2枚重ねで当てられる様になった。
失禁が多いのにも原因がある。
夜環境が変わったせいか、すごく強いベゲタミンAを処方されたにも関わらず、眠れなかった。
起きているうちに失禁もしてしまった。
これは仕方がないから言いに行こうと宿直室へ行ったら、不眠時の薬を2倍飲まされた。
違うよって思ったけど、よく眠らせようとしているのかな、と勝手な勘違いで、私は次の日、フラフラだった。
もう排尿コントロールどころではない。
すぐに床で寝てしまう。
あとで看護師が謝っていたけど、生活フロアの責任ではない。
看護師からそう飲むように言われていたのだから。
でも私の説明とは違う飲まされ方をした。

そのフラフラと、食べ方に問題があり、外への外出が許されなかった。
でもその日は「寒いから音楽聴いて部屋にいようね」という説明をされていた。
だから納得したけど、たまたまお出掛け部隊と遭遇してしまった。
なんで?お出掛けあるんじゃん!!
そこでパニクった。
「私も行く〜〜〜〜〜!!!!」と入り口にしがみついたけど、外に出るには、何箇所も暗証番号を入力しないと開かないカギがかかっている。
どんなに行く〜〜と騒いでも、一貫して「ゆこたんは、今日はふらつきがあるからダメなんだよ」と言われる。
でもそのふらつきは、看護師のせいじゃん、と納得できない。
でも指示に従わないと、という気持ちはあり「バンビのビデオ見ようよ」と言われて「うん」とあっさりその場を離れて、食いつくようにバンビを見た。
でも頭の中は、お出掛け行きたいよ〜でいっぱい。
ついに爆発して、逆側のフロアに走って行き、床に転げまわって叫んでイスやテーブルを倒した。
自分も怪我をした。
でも唯一の配慮は、みんなのいるフロアで暴れなかったこと。
結ってもらった髪を振り乱し、暴れても、スタッフは「落ち着いたら来てね」と言って、誰も居なくなった。
余計パニックは悪化。
ちゃんと連絡帳にも「パニックの時は一人の人がトントン体を触ってください」と書いたのに、放置プレイ。
スタッフは「見守ってた」とは言ってたけど。
主任が外出から帰ってきて、その時にはテレビのボリュームを最大にされたことで、嫌な気分になって行動が止まっていたので、起こされた。
そして「O里が嫌なの?またお泊りしたいんだったら、暴れる人は受け入れられません」と言われた。
「どうしたらいいと思いますか?」と聞かれて「暴れない」と答えると「守って下さいよ」と威圧的。
その後は、ダウン症の子とスキンシップして楽しんでた。

ママが迎えに来て、来た時は嬉しそうに「楽しかった?」と聞かれたけど、主任に「ちょっとお母さん、お話があります」と言われて、別の部屋に行ってしまった。
その間私は荷物チェックを受けていた。
戻ってきたママは明らかに不信感の顔。
「ゆこたん、O里、楽しい?」と聞かれて「すごーく楽しいよ」と答えると「ゆこたんは、慣れるまでに時間がかかるだけなんだよね」と言って、涙ぐんでいた。
どうやら主任に、日常生活のことを聞かれ、今回対応に困ったこと、失禁が多すぎて次回からは厚めのおむつにしてほしいなど苦情をタラタラ言われたらしい。
そしてどうやって過ごしているのか、手紙に書いてきて欲しいとも言われたそうだ。

帰ってきてすぐにお風呂に入っていると、パパとママの喧嘩の声が響いていた。
きっと私のことだろうなと思った。

でもそれを機会に、なんか自分が今まで暴れてきたことや、理解してもらえないことや、親にはもっと話がしたかったことや、なんか赤裸々に話せてしまった。
タブーだった失禁のことも。
「絶対にバカにしたり、怒ったりしないでね」とだけは告げておいた。
それからは、ママと色々話せる関係になっている。
こういうのが理想だったんだよと泣いた。
「今まで何か話すと怒られるんじゃないかとか、からかわれるんじゃないかって思って、話せずにずっと過ごしてきたんだよ」と言ったら「ごめんね、ゆこたん。可哀相だったね」と言ってくれた。
もう何だって話せる。
口から食べ物を吐き出す事だって話せたんだから。
そして次回からは、小さめのスプーンを用意してもらいたいと書いて欲しいと頼んだ。
そしてレポート用紙2枚にわたって、自分のことをすべて書いた。
それを見ながら手紙を書くらしい。

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4 コメント

散々 (ぶじこれきにん)
2009-01-26 18:10:48
ゆこたん散々の短期入所。O里側もゆこたんをよく理解していないのと、ゆこたんもO里に慣れていないし、O里での食事の仕方をマスターできていないのいろいろアクシデントが重なった。しかし私も支援者の会話を聞いていて、理解できる部分は理解しているけど、ゆこたんも支援者の会話を聞いて理解できるところは理解できるんだ。それをブログで書いて言うべき事は言うね。向こうは気づかないけれど・・・・
ぶじこれきにんさんへ (ゆこたん)
2009-01-27 13:40:46
目の前でスタッフが話していれば、理解できちゃいますね。
他の人は多分分かってないから、そういう習慣がついちゃったんだと思うけど。
褒め言葉は聞こえてもいいけど、明らかに悪口は聞きたくないですね。
O里はまだ利用して2回目なので、お互いに分かっていないだけです。
これから利用していけば、アスペの会みたいに分かってくれる人も出てくると信じています。
私もそうだった。 (ぶじこれきにん)
2009-01-27 15:40:10
ゆこたんもそうか??私は幼い頃から人の話に耳を傾けていた。本やテレビで知ったことが、人同志の会話を理解できる。周りに話しても「内輪の話だから」「君に話しているわけではない」と切る。知っている人は小声で話すから困る。知らない人は大声で話すから、聞き取りやすい。
O里側もゆこたんもこれからだな。
ぶじこれきにんさんへ (ゆこたん)
2009-01-28 13:29:25
そういえば、ぶじこれきにんさんは「著者の○○さんは・・・」という言い方をよくするよね。
よく本を読んでいるんだな〜と思ってます。
私も当事者や、自閉症関係の本をよく読むので、頭でっかちになってます。
でもどれを読んでも、全く私と同じというのはないですね。
障害と言えども人それぞれですね。

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