「道閉ざされた…悔しい」 遺族が涙 多賀城RV事故
細井さんは「理由を探し、無理してでも上告してほしかったが、既成の枠組みを超えてくれなかった」と指摘。「危険運転ほう助まで認定可能」とした仙台検察審査会の議決に触れ、「同罪で起訴しなかったことが、つまずきの元。きょう(上告断念)より、はるかに悔しい」と検察側の判断に不満を示した。 事故から約4年間、細井さんは被害者らの先頭に立って飲酒運転撲滅を訴え続け、宮城県の根絶条例制定も実現させた。「今後もほかの飲酒運転事故の遺族ら、同じ思いを抱えた人たちとつながっていきたい」と語った。 検察側は公判を通じ、運転者の危険運転の事実を併記した酒酔い運転ほう助の訴因(起訴事実)が認められる成果を得た。高検の寺脇一峰次席検事は「実刑とならず、被害者側の気持ちと異なる結果になった。(成果を)どうこう言うべきではない」と、細井さんらに気遣いを見せた。
2009年03月11日水曜日
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