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【世界の街から】

バチカン 夏までご加護あらば

2009年3月10日

 麻生太郎首相は、カトリック教徒の宰相である。先日、ローマ法王庁(バチカン)の日刊紙にインタビュー仕立ての記事が掲載された。

 その記事で首相いわく「日本には政教分離の原則があり、カトリック教でも神道でも仏教でも(政治家の)努力は変わらない」。ごもっとも。

 「朝は希望とともに目覚め、昼はこつこつと仕事に励み、夜は感謝の気持ちで床に就くべきだ」。常に十字架を身につけているとされる首相ならではの信念である。

 同紙が政策や信条について質問状を送ったら、まもなく回答が返ってきたという。「とても誠意ある対応だった。これからも頑張ってほしい」と担当のジュゼッペ・マリア・ペトローネ記者(56)。心配そうな表情で私に逆取材をした。

 イタリアで七月に開かれるG8サミットに「アソウさんは来てくれるかな?」。

 神のみぞ知る、とも言えなかった。 (清水俊郎)

 

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