無床化計画 岩手県知事自ら説明へ「住民の不安取り除く」

 岩手県医療局の県立病院・地域診療センターの無床化計画で、達増拓也知事は10日、「早急に地域に出向く」と語り、県議会2月定例会閉会後の26日以降、対象地域の住民に自ら計画を説明する方針を明らかにした。県議会予算特別委員会で質問に答えた。

 達増知事はこれまで、地域への説明を医療局に任せていた。無床化前提の関連予算の採決が25日に迫る中、議会の理解を得るために必要と判断したとみられる。

 「自らの言葉で住民に協力を求めるべきだ」との質問に対し、「県議会が終わり次第、早急に出向いて、地域の皆さんの不安を取り除く努力をしたい」と述べた。

 達増知事は発言後、取材に対し「(出向く時期は)市町村と担当部署で調整してもらう。(定例会中を避けるのは)議会対応を優先するとともに、無床化する4月1日からの体制づくりに対応するため」と説明。住民や議会に対しては「(計画に)理解、賛成をいただきたい」と期待した。

 県政与党で第一会派民主・県民会議の佐々木順一代表は「(議会も含め)計画に対する理解は深まると期待する」と評価。一部の野党側議員も「無床化に納得はできないが、住民の不安を解消する第一歩にはなる」と理解を示した。
 ただ第二会派自民クラブの千葉伝代表は「計画の公表段階から地域に行くべきだった」と強調。第三会派政和・社民クラブの田村誠代表も「1つの参考になるが、会派対応の検討はこれから」と話し、関連予算の行方はなお不透明だ。
2009年03月11日水曜日

岩手

政治・行政



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