栃木県日光市野口のラーメン店「にんたまラーメン将軍」が、非正規労働者などに限定で提供している1杯の超格安ラーメン「派遣ラーメン」が話題を集めている。
常連客の派遣社員が解雇されたことを知って、苦しい生活を応援しようと考え出したメニューだ。1日からは「派遣カレー」(100円)もお目見えし、同店は「派遣労働者の力になれればうれしい」と話している。
26歳主婦店員が社長に直談判
「派遣ラーメン」を考案したのは、店員の斎藤香織さん(26)。斎藤さんは1月頃、週3、4回来店していた20代前半の常連客の男性が、派遣契約を打ち切られたことを人づてに聞いた。主婦として家計をやりくりする斎藤さんは、「派遣社員は生活が苦しいはず。家族持ちならなおさらだ」と考え、大野佳之社長(45)に100円でラーメンを提供するよう直談判した。
「度肝を抜かれた」と話す大野社長は、最初は戸惑ったものの、具のチャーシューをメンマとナルトに変更することで価格を抑えられると判断。「赤字覚悟の出血大サービス」で提供を決めたという。
1日限定各50食
派遣ラーメンは非正規労働者や失職者が対象で、1日50杯限定。2月7日の開始直後は1日3、4杯しか売れなかったが、券売機のメニューに追加してからは、毎日30人ほどが注文しているという。売れば売るほど赤字が膨らみ、当初2月末で終了予定だったが、人気ぶりに3月末まで延長を決めた。さらに、「ほかのメニューも欲しい」という声を受け、1日からは100円の「派遣カレー」も1日限定50食で登場。大野社長は、「100円でも味には自信がある。ぜひ食べに来てほしい」と話している。問い合わせは同店(0288・53・5788)へ。
Yahooニュースより
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090301-00000388-yom-soci
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